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10/15開幕!心理サスペンス『夜が私を待っている ~ナイト・マスト・フォール~』入江甚儀、秋元才加、前田美波里出演

October 14,2016 (Fri)
夜が私を待っている3
撮影:御堂義乗

英国人作家エムリン・ウィリアムズにより1935年に書かれた心理サスペンス劇の決定版『夜が私を待っている ~ナイト・マスト・フォール~』が10月15日(土)に紀伊國屋サザンシアターにて開幕する。
本日、公開稽古と囲み取材が行われ、キャストらが意気込みを語った。

男には冷たく恐ろしい裏の顔がある。
女は怖れながらも男に強く惹かれる。
狂気も、恐怖も、すべては、疑惑の森の中に迷い込む。


夜が私を待っている2

◆あらすじ
ロンドンの都塵を離れたある森の一軒家に、ブラムソン夫人(前田美波里)という体の不自由な老婦人が若い姪のオリヴィア(秋元才加)と暮らしていた。当家のメイドで夫人にもよく仕えていたドーラは、ある店のウェイターをしていたダンと仲良くなって妊娠。ブラムソン夫人はダン(入江甚儀)を説いて二人を結婚させてやろうと思っていた。
ある日、ホテル客だったチャルフォント夫人が突然行方不明になる。ブラムソン夫人の自宅付近で見かけたとの連絡が入った警察が捜査を始めると、そこにドーラがダンを連れてやってくる。ダンはチャルフォント夫人と親しかったとの噂があったが、彼の巧みな弁舌に魅了されたブラムソン夫人は彼を家で雇うことにする。
ダンは老婦人に取り入って日に日に寵愛を深くしていき、姪のオリヴィアも彼の狡猾と偽善を嫌いつつ、心の中では彼に強い魅力を感じていた。疑惑を深めたオリヴィアは、ある日ダンの持ち物を密かに見分すると、そこにチャルフォント夫人の写真と、何やら重い荷物を見つけてしまう……。

純粋さと怪しさの二面性を内側に秘めたミステリアスな青年ダンを演じるのは、近年話題の作品に多数出演、若手実力派俳優として注目を浴びる入江甚儀。ダンに疑いの目を向けながらも、どこか心惹かれてしまうオリヴィア役に、AKBを卒業後、舞台、映画、ドラマと多数出演し、女優としての評価も高い秋元才加。体が不自由で気難しい未亡人ブラムソン夫人役に、安定した演技力と圧倒的な存在感を放つ前田美波里。ほか、明星真由美、久ヶ沢徹、岡部たかし、弘中麻紀、白勢未生ら、フレッシュな顔ぶれからベテランまで、多彩なキャストが揃った。演出は、舞台作品のみならず嵐主演の映画「ピカ☆ンチ」シリーズの脚本なども手掛け、エンターテイメント業界から注目を集めるクリエイター、河原雅彦が務める。

夜が私を待っている5

演出 河原雅彦
80年前のイギリスの戯曲ということで、衣裳や髪型を見ると新鮮ではありますが、とても普遍的な話で、日本の片田舎でもありえてしまうような話でもあります。また、心理サスペンスですので、血が出たり、大きな仕掛けがあるわけではなく、俳優さんの張りつめた芝居で魅せるストイックな作品です。素敵な方々と、充実したお稽古ができました。とてもいい作品になっていると思います。

ダン役 入江甚儀
とにかくやりきるしかない!という気持ちです。0からスタートするつもりで、周りの方々にたくさん教えていただきました。演出もきめ細かくご指導いただき、役がどんどん生きてきて、ハッと気づかされることが多かったです。会話劇なので、人と人、言葉と言葉のピースがしっかりはまらないと成り立たない繊細なお芝居です。観客の皆さんの心にもじわじわと入り込んでいけるような演技ができればと思っています。ぜひ劇場へ足を運んでください!

オリヴィア・グレイン役 秋元才加
心理サスペンスということで、ワクワクドキドキと恐怖感がとても高まっています。
煮詰まった森の奥の片隅に住んでいながら、心のどこかで刺激を求めている女性、という役柄を演じます。役に入り込みすぎてしまい、癒しを求めて、観葉植物が増えたり、動物の画像を眺めていたりしています(笑)
80年前に書かれた戯曲ではありますが、細部にわたって緻密に演出していただいたので、タイムスリップしたかのような感覚で、共感していただけると思います。迫りくる恐怖感や、様々に変化していく人間模様、出演者の顔色や動きまで、劇場で細かく観て感じていただきたいです。

ブラムソン夫人役 前田美波里
可愛いおばあちゃんになりたいと思っていたのに、これほど人に嫌われる役は中々無く、難しい役柄ではありますが、とてもやりがいのある役ですので頑張りたいです。河原さんには、きめ細かく、しつこく(笑)、それがとても充実した稽古になり、良い演出をしていただけました。
一人住まいの方、寂しく暮らしていらっしゃる方、私のように引っかかってはいけませんよ。どうして翻弄されてしまうのか、その様も観ていただければと思います。

夜が私を待っている1

【作】
エムリン・ウィリアムズ
【演出】
河原雅彦
【出演】
入江甚儀、秋元才加/明星真由美、久ヶ沢徹、
岡部たかし、弘中麻紀、白勢未生/前田美波里
【日程】
2016年10月15日(土)~10月30日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

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