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2012.02.03 20:00

『ウィル・タケット×首藤康之「鶴」日本民話“鶴の恩返し”』

鶴
後列左からウィル・タケット、藤原道山
前列左から首藤康之、ワダエミ
撮影:阿部彰仁
2月3日(金)、都内で『NIPPON文学シリーズ第2弾 ウィル・タケット×首藤康之「鶴」日本民話“鶴の恩返し”The Crane Maiden』の製作発表が行われ、主演の首藤康之をはじめ、演出・振付のウィル・タケット、衣装・パブリックデザインのワダエミ、音楽の藤原道山、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務める宮本亜門が登壇、作品にかける意気込みを語った。

本作はKAATオープン1周年にあたる2012年にNIPPON文学シリーズ第2弾として、英国のロイヤル・バレエやロイヤル・オペラを中心に世界で活動の場を持つウィル・タケットの演出・振付により、日本人なら誰でも知っている民話「鶴の恩返し」をモチーフに、ダンス作品として上演する。

宮本亜門(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)
本作はKAATが展開するNIPPON文学シリーズの第2弾で、これは日本文学を博物館に収めるのではなく、過去と現在とをぶつかり合わせるという試みでもあります。今回の「鶴」は、僕が一緒に仕事をしたいと思う素晴らしいキャスト、スタッフが揃っていて、ウィルにジェラシーを覚えるくらいです。欧米文化が伝来した横浜で、外からの視点で作られるジャンルを超えたコラボレーションは、日本の魅力を再確認できる作品になります。本当に期待しているし、興奮しています。

ウィル・タケット(演出・振付)
「鶴の恩返し」は、ある男が鶴に対して(助けてやろうと)親切な気持ちも持つところから始まりますが、ついには(はたを織らせる)欲深い男になります。人間は往々にして自己中心的になりやすいものだし、この物語には本当にいろいろな要素が含まれていると思います。振りは、例えて言うならば足さばきはクラシック、腰はコンテンポラリー、頭は演劇といったところでしょうか。先日から稽古も始まり、自分がイギリスから連れてきたキャスト、スタッフと日本人キャスト、スタッフとのグローバルなコラボレーションは、まるで文化の鍋がグツグツと煮立っている感じです。ここまで自分のやりたいようにできると、本当に自分の好きな作品ができると今から楽しみにしています。

首藤康之(主演)
この作品に取り組むことで、自分の体の中に新しい言語が生まれるような気がしています。「鶴」の物語の中には、人間のあらゆる感情が含まれていて、それらを表現できる作品になると思います。ウィルの手掛けた「兵士の物語」を観てから、彼の作品はどういうプロセスで出来上がっていくのか、是非稽古場を共にしてみたいと興味を持っていたので、今回はウィルと作品作りが出来ることを大変嬉しく思います。

ワダエミ(衣装・ファブリックデザイン)
この作品には人間の持つあらゆる性格が織り込まれています。彼女(鶴)の性格、感情を衣装で表現していきたいと考えています。ダンサーのみなさんなど本当に素晴らしく、私にとっても大切な作品になると思います。

藤原道山(音楽)
お話をいただいた時は大変嬉しかったです。日本の伝統音楽は地に足の着いたものが多く、リズミカルで飛び立つようなダンスに尺八を合わせるためにどのようなアプローチすればいいのか、悩んだこともありましたが、ウィルと話をしたときに、音に水墨画のようなイメージを持たれていて、僕もそこに閃きを感じることができました。ビジュアルも音も素晴らしくなる、この作品に携わることができて幸せです。


公演は2012年3月16日(金)~18日(日)KAAT 神奈川芸術劇場で行われる。
『NIPPON文学シリーズ第2弾 ウィル・タケット×首藤康之「鶴」日本民話“鶴の恩返し”The Crane Maiden』公式サイト

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