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July 26,2021 (Mon)
近松
(写真左から)長塚圭史(演出)、笹本玲奈、田中哲司、松田龍平、石橋静河

さる7月20日(火)、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『近松心中物語』製作発表会が行われ、同劇場の芸術監督で本作を演出する長塚圭史をはじめ田中哲司、松田龍平、笹本玲奈、石橋静河が登壇。それぞれ作品にかける意気込みを語った。

長塚圭史(演出)
今年芸術監督に就任し、シーズン制を導入しました。この秋からKAAT神奈川芸術劇場の初のメインシーズンがはじまります。この作品を幕開けに選んだ理由のひとつは劇作家の秋元松代さんがこの劇場の建つ、神奈川県横浜市出身であることです。また私がこの劇場で秋元さんの「常陸坊海尊」を演出した時、簡潔でありながら豊かで味わい深い台詞の魅力に大変惹かれました。「近松心中物語」を再読してみると、改めて非常に魅力的な戯曲だと感じたことがあります。身分制度が厳しく、お金がものを言う元禄という時代に、追い詰められて死を選ぶ忠兵衛と梅川の様、心中という“物語“に恋焦がれるお亀と、生に執着してしまう与兵衛の様は、格差を問われる現代に響くのではないかと思っています。
また、この作品を現代と通じさせたいという思いが強くあり、そう考えたときにスチャダラパーさんを思い浮かべました。彼らの音楽が現代に通じるトンネルになってくれるに違いないと思っています。
この作品は様式的で絢爛豪華なイメージがあると思いますが、僕は「肉体的」な戯曲だと感じています。物語のきっかけが「一目ぼれ」ということもそうですし、若者たちの時間は早く、その刹那の出来事であることもそう感じる所以です。
この作品は演劇界の金字塔とも称される作品です。今期の劇場のメインシーズンのテーマを「冒(読み:ぼう)」と掲げていることもあり、蜷川さんが80人ほどの出演者で作られた名作を19人でやろうという冒険もします。どうぞ楽しみにしていてください。

田中哲司(亀屋忠兵衛 役)
長塚さんが芸術監督という立場になっての新作は初めてとのことで、良い作品にしなければと思っています。ここにいるキャストの皆さんとは今日初めてお会いしたのですが日々の活躍ぶりをみても大変心強いですね。明後日から稽古で本読みから始まるのですが、毎回最初の本読みは楽しみの一つです。(自分と忠兵衛の共通点について)忠兵衛は勤勉なサラリーマン的で、あまり自分とは似ていません。さらに設定上は20代なんですね。それがもっとも似つかわしくなく、長塚さんには稽古で齢を感じたら注意して、と伝えてあります(笑) 
長塚さんは、何でも受け入れてくれるのでまずは飛び込んでやってみるべきです、と初めて参加される女優のお二人(笹本さん・石橋さん)にはお伝えしておきます。(物語のきっかけとなる「一目ぼれ」つながりの質問で)深刻な一目ぼれはありませんが、軽い一目ぼれみたいなものは、いっぱいあります。女性でも男性でも、モノでも、食べ物でも。昔より増えた気がしますね。

松田龍平(傘屋与兵衛 役)
長塚さんとは3度目となりますし、田中さんとも前回共演させていただいていますので、とても楽しみです。稽古が始まっていないので、台詞もまだこれからですが、稽古が進むうちに次第に与兵衛というキャラクターに近づいていけるのかなと思います。戯曲を読む限り、言葉を選ぶのが難しいですが、与兵衛は筋を通す人だなあと感じます。自分が本当にどうやって生きていきたいのかは分からない、でも自分の置かれている状況や、大切に思っている人に対して、筋を通していて。自分が死ぬ気はなくとも、大事な人がそうしたいならそうしよう、という人なんだなあと。
これから稽古をしながら、役を噛みしめていきたいと思っています。

笹本玲奈(遊女梅川 役)
先ほど長塚さんから演出プランをお聞きしたのですが、想像以上だなと感動しました。長塚さんの演出作品には初めて出演しますし、「はじめまして」のキャストの方も多いですし、和ものを演じるのも初めて。
この作品は何もかも初めて尽くしの経験ですので、頑張って皆さんについていきたいと思っています。(自分と梅川の共通点について)梅川は自分より相手のことを考えていて、人を気遣う優しさや可愛らしさを感じます。自分は割と何でも自分でしてしまうタイプなので、忠兵衛から見たら可愛げがないと思われてしまうかもしれません。梅川の持つ儚さや健気さをどう表現するかが課題だと思っています。

石橋静河(与兵衛の妻・お亀 役)
非常にボリュームのある戯曲なのに、読後感はなんてはかないんだという印象です。最初に感じた印象を大事にしたいと思います。お亀という女性についても非常に愛おしく感じたので、奇をてらうことなくまっすぐにお亀という女性に向き合いたいと思っています。他人に何を言われようとも自分の意思を通す強い女性で、そういう点もいいなと思いますし、もっといい点を探していきたいと思っています。(自分とお亀の共通点について)お亀と与兵衛が幼馴染という設定で、私も松田さんを子どものころから知っているので、そういう点での共通点はありますね。

【作】
秋元松代
【演出】
長塚圭史
【音楽】
スチャダラパー
【出演】
田中哲司/松田龍平、笹本玲奈/石橋静河

綾田俊樹、石橋亜希子、山口雅義、清水葉月、章平、青山美郷、
辻本耕志、益山寛司、延増静美、松田洋治、蔵下穂波
藤戸野絵 福長里恩/藤野蒼生 (子役Wキャスト)

朝海ひかる、石倉三郎

【神奈川】2021年9月4日(土)~20日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
【北九州】2021年9月25日(土)~26日(日) 北九州芸術劇場 中劇場
【豊 橋】2021年10月1日(金)~3日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【兵 庫】2021年10月8日(金)~10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【枚 方】2021年10月13日(水) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
【松 本】2021年10月16日(土)・17日(日) まつもと市民芸術館 主ホール

近松心中物語

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June 16,2021 (Wed)
近松心中物語

飛脚宿亀屋の養子で、一途でまじめな忠兵衛(田中哲司)が、郭町で偶然出会った遊女・梅川(笹本玲奈)を見初めてしまったことで始まる元禄の悲恋。その二人の恋を後押ししようと、自分の店にあった金を無断で貸してしまう、忠兵衛の幼馴染で古道具屋の婿養子・与兵衛(松田龍平)と、与兵衛を心から慕っている女房のお亀(石橋静河)。
はじめは純粋な恋心と親切心だったはずが、そのために金に追い詰められ、世間から逃げ出さざるを得なくなる元禄時代の二組の恋の物語は、格差が問われる現代に驚くほど重なる。

こうした思いを反映して、近松の世話物としては意外性が際立つビジュアルとなった。
舞台音楽をHIP HOP界の重鎮ともいえるスチャダラパーに託し、さらにこれまで50名規模のキャストで上演されてきた名作舞台を、19名の実力派キャストが複数の役を演じ分けて上演するというKAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督、長塚圭史の意欲作。
芸術監督就任後、初めてとなる長塚圭史の「新演出」作品。
そして、神奈川芸術劇場<ホール>での大空間を生かしたチャレンジングな演出だ。


田中哲司 (亀屋忠兵衛 役)
『近松心中物語』は蜷川幸雄さんの為に書かれた戯曲であり、完成され熟練された作品です。その秋元松代さんの名作に、最大限の敬意を払いつつ、しかしそれに囚われず、恐れず、真摯な気持ちで取り組んで行こうと思います。
これはもう、戦いだと思っています。
敵はかなり手強いです。
横浜のKAATで、長塚圭史君を始め、座組の皆でぶつかって、令和の時代に元禄の花を咲かせられる様頑張ります。

松田龍平 (傘屋与兵衛 役)
この度『近松心中物語』をやることになりました。
長塚さんとは3回目になりますが毎回とても大きな課題を頂けるので、
今回も戦々恐々ですが、
それを乗り越えて新しい景色をみたいなあと楽しみにしています。
座組みの皆とともに夢中になって魅力的な物語を届けられるようがんばります。 

笹本玲奈 (梅川 役)
近松心中物語の梅川は、いつか和物に挑戦したときに演じてみたいと思う憧れの役でした。今まで様々なバージョンで上演されてきた歴史ある作品に、演出の長塚圭史さんをはじめ素晴らしいキャストの皆様とご一緒出来る事をとても嬉しく思っております。
ミュージカルでは洋物のドレスを着用する事が多く、日本人なのに着物を着る機会もこれまで殆ど無かったので勉強しなければいけない事が山ほどありますが、今はお稽古の開始日が待ち遠しく期待で胸が一杯です。

石橋静河 (お亀 役)
今回、お亀というとても魅力的な役に出会えたことを嬉しく思います。
人とのつながりが希薄な今、お亀のように誰かを好きになるがあまり命を捨ててしまう、ということの意味を考えさせられます。
若気の至りと言ってしまえばそれまでですが、人との出会いは、時に命を揺さぶるほどのパワーがあるのだと私は思います。
二十代も後半に差しかかってきた今の自分の、無知さ愚直さをぶつけながら、この役に挑みたいと思います。

【作】
秋元松代
【演出】
長塚圭史
【音楽】
スチャダラパー
【出演】
田中哲司/松田龍平、笹本玲奈/石橋静河

綾田俊樹、石橋亜希子、山口雅義、清水葉月、章平、青山美郷、
辻本耕志、益山寛司、延増静美、松田洋治、蔵下穂波
藤戸野絵 福長里恩/藤野蒼生 (子役Wキャスト)

朝海ひかる、石倉三郎

【神奈川】2021年9月4日(土)~20日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
【北九州】2021年9月25日(土)~26日(日) 北九州芸術劇場 中劇場
【豊 橋】2021年10月1日(金)~3日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【兵 庫】2021年10月8日(金)~10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【枚 方】2021年10月13日(水) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
【松 本】2021年10月16日(土)・17日(日) まつもと市民芸術館 主ホール

近松心中物語

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May 13,2021 (Thu)
近松

KAAT神奈川芸術劇場芸術監督を務める長塚圭史が2021年メインシーズンの演出第一弾に選んだのは「近松心中物語」。戦後を代表する劇作家・秋元松代の代表作である本作は、近松門左衛門の「冥土の飛脚」をベースに他作品の要素を加え、近松作品の魅力をふんだんに盛り込んだシンプルで力強い言葉と、故・蜷川幸雄氏の劇的な演出により、観客からの圧倒的支持を得て1000回を超えて上演され、演劇界の金字塔と称された。

元禄時代、境遇の違う二つの恋の情景を、華やかな演出で描いたことで人気を博した本作だが、長塚は、格差を問われる現在を深く突き刺す、普遍的な戯曲と捉え、俳優とともに台詞の魅力を紐解きながら新たな「近松心中物語」を創り上げる。コロナ禍を経て、新たな格差、価値観の相違が拡大し続ける現在。戯曲に描かれた、心中に追い詰められる生と貧富の普遍を見つめ直し、この作品が2021年の我々自身ととりまく社会を問う道標となることを目指す。

主軸となる男女二組、亀屋忠兵衛に人間味あふれる演技と存在感で長塚からの信頼も厚い田中哲司。傘屋与兵衛に映画『御法度』でのデビュー以来、圧倒的な個性と魅力で常に注目を集める松田龍平。遊女梅川には数々のミュージカル作品のヒロインを演じ、舞台を軸に活動の場を広げる笹本玲奈。与兵衛の妻・お亀には、注目の若手実力派女優として多彩に活躍する石橋静河。

また、忠兵衛の飛脚屋仲間・丹波屋八右衛門には、確かな存在感と彩りを備える石倉三郎。お亀の母・お今にはストレートプレイでの活躍も光る元宝塚トップスターの朝海ひかる。他にも多方面で活躍する個性が光る俳優が顔を揃えた。

音楽は、昨年デビュー30周年を迎えたラップグループ、スチャダラパーが担当。ラップ×近松心中物語―異色の組み合わせにも、期待が高まる。チケットは7月下旬に一般発売予定。詳細は公式サイトへ。

▼長塚圭史(演出)
元禄の世に咲いた境遇の違う二つの恋の情景は、格差を問われる現在により深く突き刺さります。
この戯曲の煌びやかさの本性を改めて炙り出し、台詞の深淵を紐解いて、現在ここに追い詰められた生の肉体を描き出したいのです。
金に追い詰められる忠兵衛と梅川のあまりに切ない境涯と、裕福ながらも自ら堕ちることに愛を見出す若いお亀の純真。
そしてそうした世間と折り合いがつかぬかのようにこの情景を心に留めて次代へ繋がってゆく与兵衛。
この四人の人間模様を現代に抽出したい。

神奈川県が生んだ稀代の劇作家秋元松代の代表作。
KAAT神奈川芸術劇場初のシーズン制、演出第一弾に決めたことは必然と言って過言ではありません。

近松門左衛門の浄瑠璃から元禄の人間模様を力強く現在に描き出した秋元戯曲の台詞の力を体現出来ればと。

▼スチャダラパー(音楽)
ANI
芸術監督からのご指名により、大役任されました。
期待に添えるよう気張っていきます。

Bose
数々の名優、作家たちによって再演が繰り返されてきた大きな作品の音楽を担当するにあたって、我々としては「まともに立ち向かっても勝てるわけがない」を合言葉に、反則スレスレのカウンターパンチを狙って、頑張っていきたいと思っています。

SHINCO
令和と江戸を繋ぐという長塚さんのチャレンジに、何とか力添えになれるよう、スチャダラなりのやり方で頑張りたいと思います。

▼あらすじ
物語は元禄時代、大阪・新町(遊郭街)で始まる。
真面目な飛脚屋亀屋の養子・忠兵衛は、新町の遊女・梅川に出会い、互いに一目で恋に落ちる。
梅川に、さるお大尽からの身請け話が持ち上がる。
金に困った忠兵衛は、幼馴染みの古道具商傘屋の婿養子・与兵衛に金を借りにいく。与兵衛が快く貸してくれた50両で、梅川の身請けの手付金を払い安堵する忠兵衛と梅川の元に、大尽からの身請けの後金300両が届いてしまう。一方 お人よしで心優しい与兵衛は、与兵衛に恋い焦がれる女房のお亀、舅姑とともに、大店の婿養子として身の置き所のない想いを抱いて暮らしていたのだった。
忠兵衛と梅川/与兵衛とお亀。華やかな元禄の世に生きる境遇の違う男女二組。
恋い焦がれる人と共にいるために心中を選ぶ、それぞれの恋を描く・・・。

【作】
秋元松代
【演出】
長塚圭史
【音楽】
スチャダラパー
【出演】
田中哲司/松田龍平、笹本玲奈/石橋静河

綾田俊樹、石橋亜希子、山口雅義、清水葉月、章平、青山美郷、
辻本耕志、益山寛司、延増静美、松田洋治、蔵下穂波
藤戸野絵 福長里恩/藤野蒼生 (子役Wキャスト)

朝海ひかる、石倉三郎

【神奈川】2021年9月4日(土)~20日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
【北九州】2021年9月25日(土)~26日(日) 北九州芸術劇場 中劇場
【豊 橋】2021年10月1日(金)~3日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【兵 庫】2021年10月8日(金)~10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【枚 方】2021年10月13日(水) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
【松 本】2021年10月16日(土)・17日(日) まつもと市民芸術館 主ホール

近松心中物語

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