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July 27,2021 (Tue)
ソーホーシンダーズ

2019年3月に林翔太、松岡充らのキャストにより日本初演された現代版“シンデレラボーイ・ストーリー”、ミュージカル『ソーホー・シンダーズ』。今秋の再演が決定、発表された。

物語は、主人公の青年・ロビーと、彼の恋人でロンドン市長選の候補者であるジェイムズのチャーミングで真摯なカップルの真実の愛と、2人を取り巻く人々の多様でバイタリティ溢れる生き様を生き生きと描く。公演は、11月3日(水・祝)のプレビュー・埼玉公演を皮切りに、名古屋・山口・香川・大阪・神奈川、そして11月25日(木)から12月12日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターで上演する。

本作の楽曲を手がけたのは、ミュージカル「メリー・ポピンズ」の追加楽曲や、日本でもたびたび上演されているミュージカル「ホンク!」などで知られる作曲家ジョージ・スタイルズと作詞家アンソニー・ドリューの名ソングライター・コンビ。2011年にコンサート版としてウエストエンドで産声を上げ、翌年にはオフ・ウエストエンドのソーホー劇場でミュージカル版として上演された。

童話「シンデレラ」を下敷きに創作された物語は、ロンドンの街・ソーホーを舞台に、今にも踊り出したくなるほどカラフルな楽曲で綴られる、現代版のシンデレラストーリー。いじわるな義理の姉妹にいじめられながら日々つましく暮らす青年・ロビーと、市長選の候補者であるジェイムズ……という、境遇も置かれた立場も全く違う2人のある恋の物語に、政治やスキャンダルといった様々な問題を織り交ぜながらも、その軸には純真な愛情が、爽やかに描き上げられる。

翻訳・訳詞は、「ビリー・エリオット」「メリー・ポピンズ」など数多くのミュージカルの訳詞を手掛けてきた高橋亜子。演出は、劇団エムキチビートを主宰し、新進の演出家・脚本家として活躍する元吉庸泰。初演に続くクリエイター陣で、瑞々しい言葉でバイタリティあふれる登場人物たちが生き生きと立ち上がる。

主演は、前回から続投の林翔太。主人公・ロビー役を演じる。ロビーの恋人ジェイムズ役も続投となる松岡充が務める。ミュージカルからストレートプレイまで様々な作品での活躍に注目を集める林と、アーティストとして、俳優として、多彩なフィールドで唯一無二の存在として輝き続ける松岡。初演よりもさらに深めたコンビネーションで、仲睦まじい恋人同士を体現する。共演には東山光明、綿引さやか、西川大貴、豊原江理佳、菜々香、青野紗穂。さらに水夏希、松村雄基といった実力派キャストが顔を揃えた。チケットは9月12(日)より一般発売。ほか詳細は公式サイトへ。

▼元吉庸泰(演出)
再びオールドコンプトン通りを訪れることができること、とても幸せに思います。ロビーたち愛すべきソーホーの住人たちと、どんな魔法をこの街に創造することができるのか。お稽古が始まるのが楽しみでなりません。
林くん、充さんの二人が繊細に紡いで下さったロビーとジェイムズの距離感、重なる手。目まぐるしく回るランドリーのように、出演者全員で考え、組み上げたシーンワーク(だってアンサンブルキャストをゼロでやることになるなんて!)。初演の思い出は尽きませんが、再演となった今回は新たな気持ちで戯曲と、魅力的な音楽たちと向き合って、新たなワークオブアートを立ち上げて行きたいと思います。
ランドリーのように回り続ける街、声を挙げる街ソーホーのシンデレラたちにどうか会いに来てくださいませ。

▼林 翔太
ミュージカル『ソーホー・シンダーズ』で主演を務めさせていただきます、林翔太です。
再演が決まった時はとにかく嬉しくて、前回の台本を読み返したり曲を聴いたりと、気分はもう『ソーホー・シンダーズ』でした。
皆さんも好きな作品だと思うので、待望の再演という感じでとても嬉しいです。
前回の上演の時はミュージカル経験も少なく、共演者の皆さんやスタッフの皆さんに助けられながらなんとかやり切ったという感じなので、今回は成長した姿も見せられたらと思います。
演出の元吉さんとは三度目のお仕事なのですが、役者一人一人と心から向き合ってくださる方で、とても安心感があり信頼しています。今回もすごく楽しみです。またロビーを演じることができるんだ!とすでにワクワクしています。
前回観た方も今回初めて観られる方も『ソーホー・シンダーズ』の世界を楽しんでいただけたらと思います!ぜひ劇場にお越しください!

▼松岡 充
2019年初演の千秋楽、「絶対また再演で会おうね!」とキャスト・スタッフの皆と約束してましたが、2020年春、あの頃誰も想像もしていなかったコロナの脅威に直面し、この作品だけでなく全てのエンターテイメントにおいて有人観客での上演は難しいのではないかと思っていたところでの再演が決定し、いち表現者としてとてもとても未来が明るく開けるように感じたのを記憶しています。
この作品のタイトルとなっている「SOHO CINDERS」は、和訳すると「英国ロンドンのシンデレラストーリー」つまり、男性版シンデレラ物語ということになります。
今はまだ「マイノリティ」と表現されてしまいますが、僕はこのワードのイメージがあまり好きではなく、さらにはこのワードへの印象として少なからず含まれるであろう「ネガティブ」な感情も好きではありません。というのは、そもそも人は生まれ持って個であり、一人一人違ってのことなのに、たった一つのチープな価値観でまとめ、マイノリティ(少数派)と呼ぶことに抵抗を感じています。自分以外の誰かと、時間や物質や経験を共有することによって、それまで知らなかった新たな発見からの喜びや悲しみなどの感情を得て、人生は彩りを増していくものと理解しています。
その観点からすると、この作品の登場人物の人生が、ただ特異なものという事ではなく、現代を生きる人々、それぞれにフィットするであろう場面やメッセージがある作品だと思っています。
それを演技や演出でもっと身近に感じてもらえる様に表現できないかと想いを込めて、この再演でまた新たな「SOHO CINDERS」を創りたいと思っています。

ポジティブな事以外は全てネガティブか?
僕には、それらがすべて後ろ向きではないと思えます。
一瞬、後ろ向きな発言や行動に思えることも、次に進むための大きなステップへの前段階として一歩後退していることだってあるはず。

キラキラと光り輝くものを創り上げるには、その裏にあるくすみや傷に対峙することがあるからこその明るい未来だと思っているので、それを今回の再演を観る方々にも感じて欲しいと意気込んでいます。

今作を観劇された方の「明日からまた一生懸命生きるぞ」と思えるパワーに繋げるために、僕達が演じる役柄のマイノリティ(違和感のある表現であるが)な部分=痛みや傷があるけどそれは幸せへのアプローチなんだということを表現できればと。
コロナ禍での上演、<未来への希望>を身体いっぱい、心いっぱいに感じてもらえる作品にしたいと思っています。

▼ストーリー
ロンドンの街ソーホーで、亡き母親の唯一の財産である洗濯屋を経営するロビーは、店のオーナーである義姉妹にいじめられ、家賃を上げられてとうとう追い出されてしまう。
お金に困ったロビーは、経済界の大物・ベリンガム卿から援助と求愛を受けるが、実はロビーには密かに本命の恋人がいた。お相手はロンドン市長選立候補者、ジェイムズ・プリンスである。
ある日、ベリンガム卿はジェイムズの市長選資金集めのためのパーティーを企てる。そうとは知らず、高価な衣装やお金を贈られパーティーに招待されたロビー。気乗りしないまま、親友のヴェルクロやリキシャ屋のサイドサドルの応援で、夜中の12時に会場を抜け出す作戦を立て、パーティーへ出向くことに。しかしこのパーティーでロビーはジェイムズと鉢合わせてしまう! 二人の仲がばれ、ひとたび大スキャンダルとなり……!?

【音楽】
ジョージ・スタイルズ
【歌詞】
アンソニー・ドリュー
【脚本】
アンソニー・ドリュー&エリオット・デイヴィス
【翻訳・訳詞】
高橋亜子
【演出】
元吉庸泰
【出演】
林翔太 松岡 充
東山光明 綿引さやか 西川大貴 豊原江理佳 菜々香 青野紗穂
水 夏希
松村雄基
【埼玉プレビュー】
11月3日(水・祝) 東松山市民文化センター
【名古屋】
11月5日(金) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【山口】
11月7日(日) 山口市民会館 大ホール
【香川】
11月9日(火) レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール
【大阪】
11月13日(土) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
【神奈川】
11月20日(土) やまと芸術文化ホール メインホール
【東京】
11月25日(木)~12月12日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2021年アーカイブ

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July 26,2021 (Mon)
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©竹内良輔・三好 輝/集英社 ©舞台「憂国のモリアーティ」製作委員会

7月23日(金・祝)より新国立劇場 中劇場で舞台「憂国のモリアーティ」case 2の上演がスタート。開幕に際し、代表者のコメントや舞台写真が届いた。

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原作の漫画「憂国のモリアーティ」は、竹内良輔(構成)と三好輝(漫画)により「ジャンプSQ.」にて2016年9月号から連載され、コミックスの累計発行部数は400万部を突破する人気作品。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズにおけるホームズの最大の敵、モリアーティ教授を主人公とし、階級制度に縛られた大英帝国の闇と変革の物語を描く。

2020年1~2月、西田大輔の脚本・演出で、舞台化第一弾を上演。古くから根付く階級制度に蝕まれた社会を変え、理想の国を作ろうと誓うモリアーティ3兄弟の過去と現在、そして結ばれた強い絆の物語を、ストレートプレイならではの繊細な描写で創り上げ、好評を博した。

そして本作では、悪によって悪を裁く“犯罪卿”となったウィリアム・ジェームズ・モリアーティと、ウィリアムが自身の計画に必要不可欠な“悪を暴く探偵”として選んだシャーロック・ホームズの関係性が、より深く丹念に描かれる。

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役に、第一弾で知性と大胆さを併せ持つウィリアムを見事に演じた荒牧慶彦。モリアーティ家の長男・アルバート役の瀬戸祐介、三男・ルイス役の糸川耀士郎もそれぞれ続投。3兄弟のコンビネーションのさらなる進化にも期待が高まります。そして、郷本直也、設楽銀河、松井勇歩、野本ほたる、さらに、第一弾でアイリーン・アドラーを演じた立道梨緒奈が今作ではアイリーンの新たな姿である男装のジェームズ・ボンドとして出演、かつて「切り裂きジャック」と呼ばれたジャック・レンフィールド役に萩野 崇、シャーロックと犯罪捜査にあたる警部ジョージ・レストレード役に村田洋二郎。そして、シャーロック・ホームズ役に、こちらも第一弾から続投して、抜群の推理力をもつ名探偵を軽やかに好演した北村諒。確かな実力と華のある俳優陣が揃い、19世紀末の大英帝国を舞台に、悪による大胆不敵な革命、ウィリアムとシャーロックの因縁の物語が幕を開けた。

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荒牧慶彦(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役)
いよいよ舞台「憂国のモリアーティ」case2の幕が上がります。
前作ではあまり描かれなかったウィリアムとシャーロックの出会い、対決が描かれるということで、今作もとても楽しみにしていました。原作の持つパワーと、舞台で醸し出される雰囲気、熱量。それらが合わさって凄いステージが出来たのではないかと思っています。今作もどうぞご期待ください。

瀬戸祐介(アルバート・ジェームズ・モリアーティ役)
僕自身発表から楽しみに待っていた 舞台「憂国のモリアーティ」case 2。今回もアルバートを演じられることに喜びを感じています。
西田さんのまるでウィリアムの計画のように高度に計算され尽くした演出、大胆かつ精細に目まぐるしく展開する舞台から繰り広げられるシーンの数々に、演者としても観客としても高揚しています。
みなさんを「憂国のモリアーティ」の世界観にどっぷり浸りながら贅沢な演劇体験の世界へいざなえると自負しております。
音、光、言葉、何一つ見落とさずみなさんの宝箱に詰めて持ち帰って頂きたいです。
今回から僕たち三兄弟の先生も登場するのでお見逃しなく!僕の大好きなシーンです。

糸川耀士郎(ルイス・ジェームズ・モリアーティ役)
ルイス・ジェームズ・モリアーティ役の糸川耀士郎です。
稽古を終え、前作を遥かに上回る完成度に驚かされました。皆様にパワーアップした舞台「憂国のモリアーティ」を見て頂けるのが楽しみで仕方ありません。
僕もルイスとしての佇まいに説得力を持たせられるよう、試行錯誤して役作りに勤しんできました。
新しい仲間も増え、華やかさにより磨きがかかっている様にも思います。
原作が好きなファンの方にもきっと愛して頂けるものに仕上がっていると思いますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです。応援よろしくお願いいたします!

松井勇歩(ジョン・H・ワトソン役)
皆様!ただいま!!ジョン・H・ワトソン役の松井勇歩です。
遂に来ました!!!舞台「憂国のモリアーティ」case 2
待ち望んでいました。
今回も盛りだくさんそして前作よりも遥かにパワーアップして、濃くて美しくて怪しげなモリステの世界を存分に味わってください。
今年も所狭しと走り回り、ワトソン君の魅力をシャーロックとの相棒感増し増しで届けたいと思います。
心からお楽しみください!!

北村 諒(シャーロック・ホームズ役)
舞台「憂国のモリアーティ」case2いよいよ開幕です。
新キャストを迎え、さらにパワーアップしたモリステ。
原作もどんどん進み、ミュージカル化や、アニメ化もされたりと、どんどん展開していく「憂国のモリアーティ」に日々、活力を貰っています。そんな僕ら自身も作品に、役に、さらに深く入り込んで、素晴らしい舞台に仕上がっていると自信を持って言えます!
是非、時代を変えるエネルギーを受け取りに来てください!
配信もありますので、劇場へ足を運ぶのが難しい方も画面を通して楽しんでいただけたら嬉しいです!
千秋楽までどうぞ、よろしくお願い致します!

▼あらすじ
19世紀末イギリス。
階級制度に蝕まれた社会を変えるために、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、
その兄弟とともに“犯罪卿”となった。悪によって悪を裁き、貴族の悪行を世に喧伝しながら、
自らも犯罪卿として社会における巨悪となっていく。
そしてウィリアムは、自身の計画に必要不可欠な存在として、
悪を暴く探偵シャーロック・ホームズを選んだ。

ウィリアムとシャーロックの出会い。それは偶然にして運命的なものだった。
豪華客船のらせん階段の前で言葉を交わしたふたりは、短い時間で互いの稀有な能力を感じ取る。
ウィリアムはシャーロックにさらなる事件を仕掛け、その実力を試すことに。
一方、シャーロックは事件を難なく解決するも、その裏にいる犯罪卿の正体を掴めず焦燥を募らせていく。
ふたりが再び出会ったのは、ヨークからロンドンに向かう列車の中だった――。

ボンドという新たな仲間を得たモリアーティ陣営。
そこにウィリアムたちの恩師でもあるジャックがやってくる。
アフガン戦争では「切り裂きジャック」の通り名で恐れられたジャックだが、
その名を騙る連続娼婦殺人事件が起きているという。
ウィリアムたちはその真相解明に動き出す。

【原作】
《構成》竹内良輔 《漫画》三好 輝(集英社「ジャンプSQ.」連載)
【脚本・演出】
西田大輔
【音楽】
YOSHIZUMI
【出演】
荒牧慶彦 瀬戸祐介 糸川耀士郎
郷本直也 設楽銀河 松井勇歩 野本ほたる
立道梨緒奈 萩野 崇 村田洋二郎
北村 諒
【日程・会場】
2021年7月23日(金)~8月1日(日) 新国立劇場 中劇場

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July 26,2021 (Mon)
近松
(写真左から)長塚圭史(演出)、笹本玲奈、田中哲司、松田龍平、石橋静河

さる7月20日(火)、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『近松心中物語』製作発表会が行われ、同劇場の芸術監督で本作を演出する長塚圭史をはじめ田中哲司、松田龍平、笹本玲奈、石橋静河が登壇。それぞれ作品にかける意気込みを語った。

長塚圭史(演出)
今年芸術監督に就任し、シーズン制を導入しました。この秋からKAAT神奈川芸術劇場の初のメインシーズンがはじまります。この作品を幕開けに選んだ理由のひとつは劇作家の秋元松代さんがこの劇場の建つ、神奈川県横浜市出身であることです。また私がこの劇場で秋元さんの「常陸坊海尊」を演出した時、簡潔でありながら豊かで味わい深い台詞の魅力に大変惹かれました。「近松心中物語」を再読してみると、改めて非常に魅力的な戯曲だと感じたことがあります。身分制度が厳しく、お金がものを言う元禄という時代に、追い詰められて死を選ぶ忠兵衛と梅川の様、心中という“物語“に恋焦がれるお亀と、生に執着してしまう与兵衛の様は、格差を問われる現代に響くのではないかと思っています。
また、この作品を現代と通じさせたいという思いが強くあり、そう考えたときにスチャダラパーさんを思い浮かべました。彼らの音楽が現代に通じるトンネルになってくれるに違いないと思っています。
この作品は様式的で絢爛豪華なイメージがあると思いますが、僕は「肉体的」な戯曲だと感じています。物語のきっかけが「一目ぼれ」ということもそうですし、若者たちの時間は早く、その刹那の出来事であることもそう感じる所以です。
この作品は演劇界の金字塔とも称される作品です。今期の劇場のメインシーズンのテーマを「冒(読み:ぼう)」と掲げていることもあり、蜷川さんが80人ほどの出演者で作られた名作を19人でやろうという冒険もします。どうぞ楽しみにしていてください。

田中哲司(亀屋忠兵衛 役)
長塚さんが芸術監督という立場になっての新作は初めてとのことで、良い作品にしなければと思っています。ここにいるキャストの皆さんとは今日初めてお会いしたのですが日々の活躍ぶりをみても大変心強いですね。明後日から稽古で本読みから始まるのですが、毎回最初の本読みは楽しみの一つです。(自分と忠兵衛の共通点について)忠兵衛は勤勉なサラリーマン的で、あまり自分とは似ていません。さらに設定上は20代なんですね。それがもっとも似つかわしくなく、長塚さんには稽古で齢を感じたら注意して、と伝えてあります(笑) 
長塚さんは、何でも受け入れてくれるのでまずは飛び込んでやってみるべきです、と初めて参加される女優のお二人(笹本さん・石橋さん)にはお伝えしておきます。(物語のきっかけとなる「一目ぼれ」つながりの質問で)深刻な一目ぼれはありませんが、軽い一目ぼれみたいなものは、いっぱいあります。女性でも男性でも、モノでも、食べ物でも。昔より増えた気がしますね。

松田龍平(傘屋与兵衛 役)
長塚さんとは3度目となりますし、田中さんとも前回共演させていただいていますので、とても楽しみです。稽古が始まっていないので、台詞もまだこれからですが、稽古が進むうちに次第に与兵衛というキャラクターに近づいていけるのかなと思います。戯曲を読む限り、言葉を選ぶのが難しいですが、与兵衛は筋を通す人だなあと感じます。自分が本当にどうやって生きていきたいのかは分からない、でも自分の置かれている状況や、大切に思っている人に対して、筋を通していて。自分が死ぬ気はなくとも、大事な人がそうしたいならそうしよう、という人なんだなあと。
これから稽古をしながら、役を噛みしめていきたいと思っています。

笹本玲奈(遊女梅川 役)
先ほど長塚さんから演出プランをお聞きしたのですが、想像以上だなと感動しました。長塚さんの演出作品には初めて出演しますし、「はじめまして」のキャストの方も多いですし、和ものを演じるのも初めて。
この作品は何もかも初めて尽くしの経験ですので、頑張って皆さんについていきたいと思っています。(自分と梅川の共通点について)梅川は自分より相手のことを考えていて、人を気遣う優しさや可愛らしさを感じます。自分は割と何でも自分でしてしまうタイプなので、忠兵衛から見たら可愛げがないと思われてしまうかもしれません。梅川の持つ儚さや健気さをどう表現するかが課題だと思っています。

石橋静河(与兵衛の妻・お亀 役)
非常にボリュームのある戯曲なのに、読後感はなんてはかないんだという印象です。最初に感じた印象を大事にしたいと思います。お亀という女性についても非常に愛おしく感じたので、奇をてらうことなくまっすぐにお亀という女性に向き合いたいと思っています。他人に何を言われようとも自分の意思を通す強い女性で、そういう点もいいなと思いますし、もっといい点を探していきたいと思っています。(自分とお亀の共通点について)お亀と与兵衛が幼馴染という設定で、私も松田さんを子どものころから知っているので、そういう点での共通点はありますね。

【作】
秋元松代
【演出】
長塚圭史
【音楽】
スチャダラパー
【出演】
田中哲司/松田龍平、笹本玲奈/石橋静河

綾田俊樹、石橋亜希子、山口雅義、清水葉月、章平、青山美郷、
辻本耕志、益山寛司、延増静美、松田洋治、蔵下穂波
藤戸野絵 福長里恩/藤野蒼生 (子役Wキャスト)

朝海ひかる、石倉三郎

【神奈川】2021年9月4日(土)~20日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
【北九州】2021年9月25日(土)~26日(日) 北九州芸術劇場 中劇場
【豊 橋】2021年10月1日(金)~3日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【兵 庫】2021年10月8日(金)~10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【枚 方】2021年10月13日(水) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
【松 本】2021年10月16日(土)・17日(日) まつもと市民芸術館 主ホール

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