大倉忠義が初のストレートプレイで単独初主演『蜘蛛女のキス』開幕!
May 28,2017 (Sun)
東京グローブ座にて6月18日(日)まで上演される、大倉忠義主演舞台『蜘蛛女のキス』が開幕した。
本作は、アルゼンチンの作家マヌエル・プイグが1976年に発表してベストセラーになった小説をもとにプイグ自身の手で戯曲化し、1981年に世界初演された作品だ。
ブエノスアイレスにある刑務所の小さな監房を舞台に、関わり合うはずのなかった二人の男たちの会話劇で繰り広げられる物語は、ストレートプレイに留まらず、その後、ミュージカル、映画などに形を変えて公開されるほど注目を集め、さらに、日本国内でも、1991年にストレートプレイ版が初演、1996年にミュージカル版が初演され、どちらも複数回にわたって再演されてきた。
演出はストレートプレイからミュージカルまで幅広く活躍する鈴木裕美。
主演は、音楽活動やバラエティに留まらず、近年はドラマ・映画などで俳優としての 経験を積んできた大倉忠義。単独初主演となるこの舞台では、初ストレートプレイ、初二人芝居という、目の前に立ちはだかる大きなハードルに立ち向かう。
そして、その巧みな演技力、多彩な表現力でコメディからシリアスまでジャンルを問わず、数々のドラマ・映画・舞台へ出演し、俳優としてのキャリアを積み重ねてきた渡辺いっけいが、大倉と共にこの難解な作品へ挑む。
あらすじ
ブエノスアイレスにある刑務所の小さな監房。
その孤独な密室空間に二人の男が収監されている。
一人は政治犯として捕まった若き革命家・ヴァレンティン(大倉忠義)。もう一人は未成年者に対する背徳行為で投獄された母親想いの中年・モリーナ(渡辺いっけい)である。
境遇も思想も正反対の二人だが、そんな彼らを結ぶのは、モリーナがヴァレンティンに夜な夜な語って聞かせる映画の話であった。
二人は徐々に心を通わせていくのだが……。
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