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前代未聞の鮮烈な法廷劇にして眼も耳も心も奪われる知的エンターテイメントが遂に日本初演、橋爪功主演『TERROR テロ』。有罪か無罪か、評決を下すのは“観客”だ!

September 08,2017 (Fri)
TERROR-テロ-
2009年に上梓したデビュー作の短編集『犯罪』がドイツ国内で多数の賞を受賞し、日本で12年本屋大賞「翻訳部門」1位を受賞する等、世界的ベストセラー作家の仲間入りを果たしたフェルディナント・フォン・シーラッハ。
そのシーラッハが手がけた初戯曲を日本初上演『TERROR テロ』の情報が解禁された。

シーラッハは刑事事件弁護士になった1994年以来、自ら担当した事件などを物語に盛り込みつつ、創作活動を続けてきた。短く、淡々とした描写ながら、数々の事件で得てきた経験と鋭い観察眼で人間の業というものに深く分け入り、その作風は多くの読者を虜にしています。“犯罪”を通して「人はどう生きるべきなのか」を問いかける作品群は、常に罪と隣り合わせで生きる私たちに真実味と緊張感をもって語りかけてくる。

本作は、テロリストにハイジャックされた民間旅客機を撃墜した空軍少佐の判決を巡る法廷劇だ。舞台の終盤で評決するのは、裁判員と見立てられる“観客”という異例の舞台。ドイツ国内での公演では15年から各地で上演されて大好評を博し、ベルリン・ドイツ座の公演には内務大臣が観劇に訪れるなど、常に話題となっている。評決によって結末は有罪と無罪の2パターンが用意され、海外では回によって評決が割れた。

被告となった空軍少佐を弁護する弁護人には、日本を代表する実力派俳優の一人、橋爪功。被告の犯罪性について追及する検察官には、12年の紀伊國屋演劇賞個人賞にも輝く個性派女優の神野三鈴。この二人の法廷での攻防が本作の見どころの一つだ。
またこの作品を膨大なセリフで構築し、采配する裁判長役は、大河ドラマを始め数多くのテレビドラマ、映画、舞台で活躍する今井朋彦、裁かれる空軍少佐に、数々の演劇、ミュージカルなどで活躍し、念願の森新太郎演出に初参加となる松下洸平、ほかこの事件を第三者視点で語る被害者参加人に前田亜季、証人として登場する堀部圭亮、廷吏役に原田大輔など、そうそうたる実力派の俳優たちが、知性と倫理観を究極まで追及される難易度の高い法廷を彩る。

兵庫県立芸術文化センターの企画制作、朗読・橋爪功、ピアノ演奏・小曽根真のコンビで、16年8月に東京、兵庫で日本初演となる朗読劇が全4回上演された。「なんとかして無罪にならないかといろいろ読み方を試しましたが、結果はすべて有罪でした」と橋爪氏。朗読劇では全役を一人で演じる達成感と、評決が分かれないというもどかしさもあったようだ。今回は空軍少佐を弁護する弁護人役に没頭できるとあって、観客の反応の違いも含めて大いに楽しみだと語っている。


【STORY】
2013年7月26日、ドイツ上空で民間旅客機がハイジャックされた。犯人であるテロリストたちは、7万人が熱狂しているサッカースタジアムに飛行機を墜落させて多数の命を奪うと共に、世界的なニュースになることを目論んでいた。
しかし、緊急発進したラース・コッホ空軍少佐は、独断でこの旅客機を撃墜する。

乗客164名の命を奪って、7万人の観客の命を守った彼は英雄なのか、犯罪者なのか。裁判は民間人が評決に参加する参審裁判に委ねられる。検察官による論告、弁護士による最終弁論を経て、判決は一般の参審員(観客)が決めることとなる。観客の評決によって、無罪と有罪の二通りの結末を持つ衝撃の法廷劇。


【演出:森新太郎のコメント】
かの『ヴェニスの商人』をはじめ、古今東西、裁判を扱った芝居は数多くあるが、シーラッハの『テロ』は中でも異色、観客に傍観者たることを許さないという点において、その緊迫感は群を抜いている。法を信ずるべきか、良心を信ずるべきか、そんな問いをとことん突きつけてくる唯一無二の法廷劇と言えよう。
昨年、日本語に翻訳されて以来、私は機会ある毎にこの戯曲を読み返してきた。が、正直言うと、いまだに被告人・コッホ少佐の行動に対して白黒つけられぬままである。テロの脅威を想像すればするほど、迷いは深まるばかりだ。いま私達はどのような危機的状況を生きているのか・・・この作品を通して、皆さんと一緒に劇場で静かに語り合えたらと思う。


【原作】
フェルディナント・フォン・シーラッハ
【翻訳】
酒寄進一
【演出】
森新太郎
【出演】
橋爪功 今井朋彦 松下洸平 前田亜季 堀部圭亮 原田大輔 神野三鈴
【東京】
2018年1月16日(火)~1月28日(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
※2017年10月15日(日)チケット発売
【兵庫】
2018年2月17日(土)~2月18日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
※2017年10月15日(日)チケット発売

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