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11/11初日開幕!森田剛主演、鄭義信演出。逞しく時代を生き抜いた家族の物語「すべての四月のために」

November 13,2017 (Mon)
すべての四月のために1

11月11日(土)に東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した舞台『すべての四月のために』の森田剛、麻実れい、作・演出の鄭義信が初日直前に意気込みを語った。

本作は、舞台「焼肉ドラゴン」の作・演出で演劇賞を総舐めにし、映画「月はどっちに出ている」「愛を乞うひと」で数々の賞に輝いた鄭義信による新作。「たとえば野に咲く花のように」「焼肉ドラゴン」「パーマ屋スミレ」で、1950年代から1970年前後までの、在日コリアンの家族を描いてきた鄭が、今回初めて、第二次世界大戦下の朝鮮半島を舞台に、理髪店を営む朝鮮人夫婦と四姉妹、次女の夫と、彼女らを取り巻く人々、そして日本軍人たちの物語を紡ぎます。戦時下という苛烈な状況におかれながらも、愛し、憎み、泣き、笑い、未来への道筋を何とか手繰り寄せようとひたむきに生きる人たち。その情けなくも愛おしい姿は、時に重く、鋭く、人生、民族、時代を照射し、ひいては人間存在の本質をあぶり出す。それはまさに鄭作品の真骨頂である。

すべての四月のために2


主演は、舞台「鉈切り丸」「ブエノスアイレス午前零時」「ビニールの城」や映画「ヒメアノール」など、俳優としての存在感をますます放っている森田剛、四姉妹の次女・秋子の夫ながら、長女・冬子への想いを断ち切れない複雑な思いに揺れる男、萬石(まんそく)を演じる。
鄭義信作品の出演は初めてとなる森田、さらなる高みへと昇る挑戦になる。そして、萬石の妻で教員の、次女・秋子には、数多くの映画やドラマで活躍中の臼田あさ美、稼業の理髪店を手伝う長女・冬子には近年舞台でも実力を発揮する西田尚美、一家を見守る四姉妹の父に山本亨、理髪店に関わってくる日本陸軍少佐に近藤公園など、多彩な顔ぶれが揃った。さらに、四姉妹の母で理髪店の店主、安田英順役は、これまで数多くの演劇賞を受賞し、今年の第42回菊田一夫演劇賞での大賞受賞も記憶に新しい麻実れいが務め、物語に深みを与えている。


すべての四月のために3


【呉本(呉)萬石 役/森田剛】
長かったような短かったような稽古期間、毎日、多くのダメ出しをいただきました。素敵な言葉が沢山あるので、お客様にしっかりと届けたいと思います。大変な時代を生きぬく人たちの話ですが、観ている人に勇気を与えられる作品です。あたたかい家族なので、いい家族だな、と思ってもらえると思います。その一員として観ていただけるように、稽古中の鄭さんの演出が自分の中に入っていればいいのですが、繰り返しダメ出しが出たシーンでは鄭さんの顔が浮かんできそうな気がします(笑)。本番が始まったら、役は役者のものでもあるので、のびのび演じられればと思います。
きっとこの作品を観た方は、自分の家族のことを思い出すのではないかと思います。同時に、自分の未来や過去、生きている意味を考えるかもしれません。さらには祖父や祖母、父や母がいて、自分がいるんだという当たり前のことが、とても幸せなことなんだと感じていただける舞台になっていると思います。


【安田(安)英順 役/麻実れい】
鄭さんらしい世界を壊さないように、あたたかいやさしい空気感の中でこれからの約一か月半、生きていけたらと思います。鄭さんとご一緒するのは久しぶりでしたが、やはりお稽古はとても「しつこかった」です(笑)。しつこければしつこいほど、シーンを繰り返すことで私たち役者の中に入っていくので、幸せですね。特に2幕は運動量が半端じゃないので疲労もありましたが、お客様からのパワーでそれも溶けていくと思います。久しぶりにご一緒した森田さんは、普段寡黙ですが、今回は交わす台詞も多い役どころなので、実はすごくあたたかくて、やさしくて、そしてかわいいところに触れられました。何より、舞台に向かう姿勢が真摯で素敵ですね。観終わった後、清々しくあたたかな幸福感に満たされる作品だと思います。老若男女、すべての方に、足を運んでいただければと思っています。


【作・演出/鄭義信】
稽古の中で、それぞれのキャラクターがはっきり確立したように思います。舞台の上でそれがどう融合して、化学反応を起こしてくれるか、今はドキドキですね。稽古は和気藹々と過ごせました。森田さんとご一緒するのは初めてですが、これまでの作品にない森田さんの魅力を引き出せたのではないかと思っています。まっすぐな演技をなさる方なので、とても見ていて気持ちがよく、ご一緒したいと思っていました。とても素敵な方です。稽古場では明るく、明るくという注文も、嫌がることもなく実にのびのびと(笑)やっていただけました。割とご本人、ギャグっぽいのも好きなんじゃないかな(笑)。
テーマ自体は重いものを扱っていますが、笑って、泣けて、幸福な時間を共有できる舞台になると思います。ぜひ足をお運びください。


【あらすじ】
1944年春、日本植民地下の朝鮮半島近くの離れ小島。海のそばにある小さな理髪店には、たえず波音が聞こえてくる。戦況が悪化する中、英順(麻実れい)と夫の洪吉(山本亨)が営む理髪店では、次女・秋子(臼田あさ美)のささやかな結婚式が催されていた。ところが秋子の喜びは薄かった。新郎・萬石(森田剛)が、長女・冬子(西田尚美)に対する思いを捨てきれずにいるからだった。酒が配られ、歌を歌い、ようやく場が盛り上がりはじめてきた中、日本軍人の篠田(近藤公園)が、理髪店を日本軍専用とするとの辞令を持ってやってくる。


【作・演出】
鄭義信
【出演】
森田剛
臼田あさ美 西田尚美 村川絵梨 伊藤沙莉
小柳友 稲葉友 津村知与支 牧野莉佳 斉藤マッチュ 浦川祥哉
近藤公園 中村靖日 山本亨 / 麻実れい
【東京】
2017年11月11日(土)~29日(水) 東京芸術劇場 プレイハウス
当日券情報は公式サイトにて
【京都】
2017年12月8日(金) ~13日(水) ロームシアター京都 サウスホール
【北九州】
2017年12月22日(金) ~24日(日) 北九州芸術劇場 大ホール

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