あたたかい笑いと切ない涙で感動を誘う作品に定評のある宅間孝行主宰「タクフェス」が、これまでのイメージとの差別化を図り、笑いのエンターテインメントに振り切った新シリーズ"春のコメディ祭!"。その第2作目として上演する舞台『笑う巨塔』が製作発表会を行い、作・演出の宅間孝行をはじめ本作を彩る多彩なキャストが登壇、意気込みを語った。
2003年東京セレソンデラックスで上演された「HUNGRY」を2012年に再演した舞台『笑う巨塔』は、セレソン最後の演目にもなり演劇界で大きな話題を呼んだ幻の作品。病院のロビーを舞台に、入院患者に見舞い客、医者や看護師まで様々な人々を巻き込んで、病院内は大混乱!「白い巨塔」ならぬ「笑う巨塔」と化していく!というノンストップで突っ走る抱腹絶倒のシチュエーションコメディとなっている。
出演には、作・演出の宅間孝行を筆頭に、本格コメディに挑戦する篠田麻里子、25年ぶりの舞台出演という片岡鶴太郎のほか、ヒーローもので人気を博し、映像・舞台などで人気急上昇中の松本享恭、昨今、女優としての活躍めざましい鳥居みゆき、実力派の俳優の石井愃一、梅垣義明、かとうかず子らが脇を固めるなど、多彩なメンバーが顔を揃えた。チケットは1月13日(土)発売。ほか詳細は
公式サイトへ。
【ストーリー】
東京はとある所にある「四王病院」。この病院には様々な人が入院していた。
総選挙を間近に控えた山之内代議士が突然倒れ運び込まれた。山之内の息子であり、 父親の秘書も務める蓮太郎と秘書として長年仕える芥川、新人秘書のあゆみの3人は検査の結果をやきもきしながら待ちわびていた。
検査の結果、単なる疲労と分かり胸をなでおろす3人だったが、総裁選を前に健康問題を対立候補陣営につつかれてはまずいと、入院の事実を党本部に隠そうとその場しのぎの言い訳を…。
一方、頑固で意地っ張りの典型的な江戸っ子のとび職の親方、花田浩美は検査の為入院していた。
家族も本人も大病かと心配したが、結果は軽い胃潰瘍。調子づき、たまの入院生活でわがまま三昧の浩美。
そこに一人の男が見舞いにやって来る。
昔、浩美の元で修行をしていた富雄が数年振りに現れたのだ。しかしこの男、とんでもない迷惑者。
富雄との再会に喜ぶのは浩美の娘、ふみばかり。
そんな中、軽い胃潰瘍だと思っていた浩美の病状が実は…。
また、政界の古狸、浜惣こと浜村惣一朗は秘書を連れ親友である元横綱、三子山親方を見舞いに来ていた。
総裁選を控えた大事な時期に仕事をほったらかすなど相手陣営に知れたらとやきもきする秘書をよそに
ばれる訳がないと意気揚々の浜惣であったが…。
患者、見舞い客、医者、看護師、水道屋…様々な想いや事情が交錯し、平穏だった病院はとんでもない事態に…。