本日3月2日(金)より、TBS赤坂ACTシアターにてミュージカル『HEADS UP!(ヘッズ・アップ)』の東京凱旋公演がスタート。開幕を目前に控えた劇場では囲み取材やフォトコールが行われた。
囲み取材には、本作の主演がきっかけで25年ぶりにミニアルバムをリリースする哀川翔をはじめ、相葉裕樹、橋本じゅん、青木さやか、池田純矢、大空ゆうひ、中川晃教、そして原案・作詞・演出を手掛けたラサール石井が登壇。それぞれが本作にかける意気込みを語った。
■ラサール石井(原案・作詞・演出)
再演からの新しいキャストの方々もすっかり馴染んでくれました。そして稽古と、ツアーを含めた本番で5か月も、皆さんがスケジュールを空けていただけたのが奇跡です。合間にちゃんと別のお仕事もされているようで安心しました(笑)。初演の時に作ったグループLINEは、ムードメーカーの翔さんを中心に2年間、途切れずずっと続いていて、家族のようなカンパニーです。地方を回っているときも、観客の方々の反応もすごくて、涙が出そうになることもありました。必ず爆笑して、感動してもらえる作品です。絶対後悔はさせませんので、ぜひ劇場に観に来てください!
■哀川翔(舞台監督:加賀美賢治 役)
共演の方はミュージカルのプロの方ばっかりですよね。初演でミュージカルに初挑戦したときも、皆が引っ張ってくれたので、のびのび羽を伸ばして演じることができました。死にものぐるいでやります。一歩、劇場に足を運んで観に来てください。そして、25年ぶりにミニアルバムを出すことも決まりました。初演の時に、観に来てくださったレコード会社の方が、あの曲良いね!と言ってくださって、今回リリースすることが決まりました。ぜひカラオケでも歌って欲しいですね(笑)。
■相葉裕樹(舞台監督:新藤祐介 役)
初演の時は、作品を成立させることに必死になっていたのですが、再演では、ギュッとカンパニー感が深くなった感じがします。僕は劇中で、みんなに振り回されてアワアワする新人舞台監督という役どころなのですが、地方公演からアレンジが少し入っていて、その慌てぶりがリアルすぎてアドリブかと思われていたようです。ちゃんとお芝居ですよ(笑)。
■橋本じゅん(演出部:久米長一郎 役)
地方でもお客さんの反応がすごく良くて、こんなに観客の皆さんに喜んでもらえる作品はないです。翔さんが再演でまた出てくださったのも奇跡なのかなと思います。これまで時間をかけてやってきたものを、全部出すことができるように頑張ります。
■青木さやか(制作:本庄まさこ 役)
東京でもぜひやってほしいと友達からも聞いていたので、東京で上演できて嬉しいです。これまでのツアー公演では、とにかくお客さんの興奮がすごくて、劇中ももちろんですが、カーテンコールでも、「楽しかった!また観たい!」という気持ちがたくさん伝わってきました。上演中、私も袖から舞台を観ているのですが、毎回笑ってしまうんですよね(笑)。演じる方も観る方も、どなたでも楽しめる作品です。
■池田純矢(アルバイトくん:佐野慎也 役)
すごく団結しているカンパニーだと思います。稽古初日には翔さんにカブトムシをいただいて、初演の時から参加しているのではと思うくらい仲良くさせていただいてます。家族みたいなカンパニーに加えてもらえて本当に嬉しいです。この東京公演で終わってしまうのが淋しいです。是非、観にいらしてください。
■大空ゆうひ(女優:真昼野ひかる 役)
とてもチームワークが濃厚です。こんなに長い期間メンバーと一緒に過せる作品は中々ないと思います。地方のお客さんにもすごく喜んでいただいて、私たちはたくさん“栄養”をもらいました。その栄養をもらって、また「HEADS UP!」が育ってきました。そして、この東京公演では更に進歩していきたいです。
■中川晃教(劇場付雑用係:熊川義男 役)
以前ラサールさんと共演させていただき、そこから縁あってこの「HEADS UP!」に参加させていただき、再演でも呼んでいただけたことを嬉しく思います。エンタメが好きな方は、KAATにも足を運んでいただいたのではないでしょうか。この作品には中毒性がありますよね。一度観た方はそろそろ観たくなってくる頃ではないでしょうか。12日を逃したら、しばらく観れないかもしれませんよ!旅公演を経て、皆さんに育てていただきました。これはオリジナルミュージカルの醍醐味だと思います。
■物語
ミュージカルファンなら誰もが知る”あの名作”が1000回目の公演を終え、華々しく終了する、はず…だった。しかし、主演俳優の鶴の一声で、某地方都市の古い劇場で1001回目を上演することに!さあ、現場はてんやわんや。舞台美術は廃棄済み、スタッフの人手も足りない、キャストのスケジュールも押さえていない…、さらに、舞台の総指揮を執るのはこの作品が初めて、という新人舞台監督!とんでもない条件の中でもスタッフたちは必死に幕を開けようと奮闘する。幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!
果たして幕は無事に開けられるのか…。そして主演俳優が1001回目の上演にこだわった理由とは…?