本日7月11日に天王洲 銀河劇場で舞台「半神」のプレビュー公演が開幕する。
当日券情報などは公式サイトにて
初日公演に先駆け、マスコミ向けに公開ゲネプロが行われ、演出家およびキャストのからのコメントが届いた。
少女漫画界を牽引し続ける萩尾望都と演劇界の巨星・野田秀樹が、30年以上前に創作した舞台「半神」を、劇団「柿喰う客」の代表であり新進気鋭の中屋敷法仁が演出を担当することで、新たな息吹をもたらす。
醜い容姿ながら高い知能を持つ姉のシュラと、美しい容姿だが知能が低く話すこともできない妹のマリアは結合双生児として支えながら生活を送っていたものの、2人の身体は10歳を目前に衰弱をはじめてしまい……。果たして2人を救うには、そしてその行方について描く往年の名作に、新たな布陣が挑戦する。
本作の主人公となる結合双生児姉妹役には、乃木坂46でキャプテンを務め、テレビ・映画・舞台といった様々な分野で数々の作品に出演し女優としても活躍している桜井玲香が姉・シュラを演じる。妹・マリアには若手日本舞踊家のサラブレッドとして、昨年NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で女優デビューを果たした藤間爽子が、本作で現代舞台作品に初めて出演。
共演者には、近年ミュージカル作品をはじめとした話題作の出演で注目株の太田基裕が先生役を演じる他、スフィンクス役に牧田哲也、父役に福田転球、老数学者/老ドクター役に松村武が出演する。
桜井玲香コメント
幕が上がってからは一気に駆け抜けていく、まさにジェットコースターの様な舞台です。ご観劇いただく皆さんには、最後までしっかりとついてきて頂きたいです!
最終的に遊びゴコロを芽生えさせるところまで行くことが目標なので、自分が持つパワーの全てを使って、双子の姉であるシュラを演じたいと思います!
藤間爽子コメント
中屋敷さんの演出はとにかく動く動く動く!
たくさん動きます。観客の皆様をひかせてしまうくらい、とんでもない演出を生みだす方です。大変なこともあったけれど、ピンクパンサーのぬいぐるみに毎日見守られながら笑いの絶えない楽しい稽古場でした。お稽古中、どんな時も1番に役者を信じてくれていたので、私は安心して自由にマリアを演じることができました。
私にとって初めての舞台。「緊張や不安でいっぱいです!」と言いたいところですが、全く不安はありません!何故ならシュラがいつも横に一緒にいてくれるから!
太田基裕コメント
中屋敷さんの稽古場は、僕は二度目だったのですが、相変わらずテンションと発想とが混沌とする稽古でした。「半神」は難解な戯曲ですが、何か人間の根底にあるものがふつふつと湧き上がるような作品だなと思っています。いよいよ初日を迎えます。不安など、未知な部分がたくさんあります。しかし、お客様に僕自身の想いや美学が伝えられるように精進していきたいと思います。楽しんでください。
中屋敷法仁(演出)コメント
『半神』という原作がはらんだ複雑怪奇な迷路。そこをさまよう俳優たちの姿が、醜くも美しい。音楽にDÉ DÉ MOUSEさん、振付にスズキ拓朗さんという気鋭のクリエイターをお招きし、演劇らしい魔法と詐術が絡み合う、不思議な亜空間が誕生した。目撃されるすべてのお客様の「人生」という劇世界が、さらに豊かに広がることを願っている。
■あらすじ
体がつながった双子の姉妹 醜いシュラと美しいマリア
姉のシュラは、妹であるマリアを支えつつ生きてきた
しかし、十歳を目前にしてその身体は、負担に耐えきれず……
二人を救う方法はただ一つ、二人を切り離すこと
痩せこけて醜い容姿ながら高い知能を持つ姉のシュラ(桜井玲香)と、誰からも愛される美しい容姿だが知能が低く話すこともできない妹のマリア(藤間爽子)。だが、2人の身体はつながっている結合双生児の姉妹だった。姉のシュラは、いつまでも愛らしく無邪気で周りの人々の寵愛を一身に集める妹のことを疎ましく思いながらも、マリアを支えつつ2人で生きていた。
しかし、10歳を目前にして2人の身体はその負担に耐え切れず衰弱してしまう。救う方法はただ一つ、2人を切り離すこと。果たして、2人のゆく先は……?