2月6日(水)プレビュー公演を経て、本日ついに幕を開けたJ-WAVE30周年 × ゴジゲン10周年企画公演舞台「みみばしる」。劇場ではフォトコールや囲み取材が行われ、作・演出の松居大悟をはじめ音楽監督の石崎ひゅーい、キャストの本仮屋ユイカ、玉置玲央、前田航基、ゆうたろうが登壇。作品にかける思いを語った。
J-WAVE(81.3FM)は、開局30周年プロジェクトとして、創立10周年を迎える松居大悟率いる劇団ゴジゲンとコラボレートし、ラジオと舞台の越境を越えるプロジェクトを開始。
松居がナビゲーターを務める、J-WAVEの番組「JUMP OVER(毎週日曜23:00~23:54)」を、“稽古場ラジオ”と題し、創作の様子をリスナーに発信。リスナーの声を創作に反映させたり、舞台作品のロゴマーク選定からオーディション、デザイン打ちなど、普段は参加することの叶わない舞台制作の過程を公開しながら、リスナーと共に本多劇場のステージを目指すという無謀なチャレンジをしてきた。
作・演出は、劇団ゴジゲンの作家・演出家・主宰者であり、ドラマ「バイプレイヤーズ」 シリーズのメイン監督など数多くの作品を世に送り出す新進気鋭のクリエイター、松居大悟。音楽監督は同番組のオリジナルテーマ曲も担当し、俳優やアーティストにも人気の高いシンガーソングライター石崎ひゅーい。そして、台本もまだない中で出演を引き受けた本仮屋ユイカは、なんと本作で舞台初主演を果たす。
●松居大悟(作・演出)
昨日のプレビュー公演は観てくれた人たちは興奮している様子で、僕たちのラジオ愛が伝わったのかなと。ラジオを信じる思いをもっと伝えたいと思いました。「みみばしる」という言葉は造語で、普段受信しかできない耳で聞いたことから「口ばしる」ように行動し、発信する側になるという意味です。この作品を観て、何かを感じて、受信者から発信者になるきっかけになればいいなと思います。SNSをやってる人も多いと思うので、観た後は必ず1ツイートは必ずしてくれるとうれしいです(笑)
●石崎ひゅーい(音楽監督)
最初に松居くんからプロットを貰い、僕の家に来て特製の「ひゅーちゃん鍋」を作りながら、ああしたいこうしたいと相談して、作っては松居くんに投げてを繰り返すのが楽しかったです。自分で作った歌がセリフに反映されたり、舞台のセリフが歌詞になったりと、音楽と舞台が今回のテーマでもあるクロスオーバーできて満足です。ラジオ発の舞台という初めての試みをチームで思いっきり走ってる姿を見てもらい、一緒に走ってほしいです。
●本仮屋ユイカ
今回が舞台初主演ですが、正直あまりピンと来ていないです。キャスト一人一人が熱く、輝いていて、使命感を持って舞台に立っているので、皆が主役だと思っています。演技を初めてする人もいて、その人は本物のリスナーとして舞台上に存在しているというのが不思議な感じ。このチームでいられて幸せです。この舞台に出てくる人たちはラジオがないと生きていけないほどラジオが好きなのですが、これだけはないと生きていけないというものが誰にでもあると思うので、自分の物語として観ていただいて、私が演じる妙子の感じる窮屈さに共感し、彼女がいろんなことを乗り越える爽快感を感じて欲しいです。
●玉置玲央
出演者も観てくれる人もいろんなジャンル、年齢、経歴の人がいて、バラバラな人たちが垣根を越えて一つの場所に集まれるのが、この作品の魅力だと思っています。ラジオの企画から始まって、約1年間、いろんな人がこの作品に関わってくれていて、そうした人たちと、これから観劇する人たちとも平等に同じ価値のある作品にしていければと思っています。
●前田航基
幼い時、自分の引っ込み思案を心配した親に養成所へ入れられたのが芝居を始めるきっかけで、主人公の妙子と同じように僕ももともと受信者で、似ているなと思いました。今年、成人で、成人式には出席できなかったけれど、稽古場で祝っていただいたので、後悔はしていません。稽古を通して、たくさん悩んでたくさん落ち込み、この舞台の千穐楽が自分の成人式だと感じられるであろうくらい成長させてもらいました。千穐楽が成人式になるように頑張っていきます。
●ゆうたろう
前田くんと同じように成人を迎えて、節目でこの作品に参加できて嬉しいです。僕も元々、内にこもる性格でしたが、洋服がきっかけで発信者になれました。顔合わせの時に松居さんから一人一人受信者か発信者か聞かれたのですが、出演者それぞれの回答が役にも反映されていて、そこも面白いと思います。誰でも発信者になれるSNS、ネット社会に生きる現代の人にこそ観てもらいたいです。
舞台あらすじ
30歳になった途端会社をクビになった妙子(本仮屋ユイカ)は、なんとなく劇団の手伝いを始める。自分は誰にも必要とされていないのではないかと思う日々の中、妹の影響でラジオを聴き始める。音楽と共に、リスナーから送られてくる愚痴や悲しみを全力で励ましてくれるラジオに妙子はのめり込み、メッセージを投稿するようになるのだがー。
音楽の生演奏と共に、受信者が発信者に変わる、舞台×ラジオ×音楽の境界線を越えたプロジェクトが今始まる!
また、プレビュー公演以外の全公演で、ラジオ愛、演劇愛に溢れた参加者によるアフタートークが実施される。
参加者は、劇団ヨーロッパ企画の主宰・上田誠をはじめ、ベテラン俳優でもあり、J-WAVEの朝の顔「TOKYO MORNING RADIO」のナビゲーター別所哲也、音楽界からドレスコーズの志磨遼平、MOROHA 、Czecho No Republic、ミュージシャン兼女優でもある井上苑子、さらにジャーナリストで「JAM THE WORLD」のニュース・スーパーバイザー堀潤、お笑い芸人で作家でもある又吉直樹(ピース)などなど、松居大悟やJ-WAVEを応援する各界の猛者たち。
さらに、休演日の2月12日(火)には、松居大悟監督映画「アイスと雨音」の本多劇場特別上映&トークイベントの開催も決定。第61回ブルーリボン賞作品賞ノミネート、74分ワンカットの「アイスと雨音」が、まさに作品を生んだともいえる本多劇場で、奇跡の特別上映を実現する。チケット情報ほか詳細は
公式サイトへ。
アフタートーク参加一覧
2/7(木)19:00回終演後 上田誠(ヨーロッパ企画)
2/8(金)19:00回終演後 本仮屋ユイカ
2/9(土)13:00回終演後 又吉直樹(ピース)
2/9(土)18:00回終演後 MOROHA
2/10(日)13:00回終演後 堀潤/阿部広太郎/きたむらけんじ
2/10(日)18:00回終演後 石崎ひゅーい
2/11(月)13:00回終演後 市川しんぺー/玉置玲央/村上航
2/12(火)休演日:松居大悟監督作品「アイスと雨音」特別上映会
&トークイベント:松居大悟/特別(サプライズ)ゲスト
2/13(水)19:00回終演後 稲葉友
2/14(木)13:00回終演後 劇団ゴジゲン
2/14(木)19:00回終演後 志磨遼平(ドレスコーズ)
2/15(金)19:00回終演後 井上苑子
2/16(土)13:00回終演後 祷キララ/前田航基/ゆうたろう
2/16(土)18:00回終演後 Czecho No Republic
2/17(日)13:00回終演後 工藤真唯/小松有彩/鈴木翔太郎/仲山賢
2/17(日)18:00回終演後 別所哲也
※どのアフタートークも松居大悟は参加予定