日本独自の芸能やアニメ、忍者、サムライ、フジヤマ、妖怪、日本の四季、巨大マグロなどの文化をテーマにしたステージパフォーマンスと、スーパーボウルのハーフタイムショーやオリンピック等、数々のイベントを手掛けてきたデジタルアート集団「Moment Factory」(カナダ・モントリオール)の持つ世界最先端のマルチメディアが融合したオリジナルレビュー「KEREN(ケレン)」が本日開幕。大阪城公園に新たに誕生した「COOL JAPAN PARK OSAKA」の一角、約1200人収容のWWホールのオープニングを飾る。
左から髙平哲郎(脚本・演出)、Baayork Lee(振付)、HIDEBOH(タップ振付)、島口哲朗(殺陣)
京都・大阪・神戸・奈良といった近畿地方を舞台に、殺陣、歌舞伎、日本舞踊などの日本古来の伝統芸能と「Moment Factory」のデジタルアートが混然一体となり、古今の日本の情景が絵巻物のように展開される本作。脚本・演出に、日本のカルチャー史に残る数々の雑誌やテレビ番組を手がけた髙平哲郎(たかひらてつお)、振付には、伝説的ミュージカル「コーラスライン」のオリジナルキャストにして、2017年トニー賞受賞のバーヨーク・リー(Baayork Lee)、さらに映画「座頭市」でのタップ振付や国内外で活躍するタップダンスの第一人者、HIDEBOHによるタップ振付、世界的なサムライ・アーティストとして、映画「KILL BILL」への出演・殺陣指導や数々に海外公演を成功させた島口哲朗(しまぐちてつろう)などの錚々たるクリエイター陣が集結した。
2月24日のGrand Premier公演は、吉本芸人たちも数多く鑑賞。西川きよし・へレン夫妻、シルク、ハイヒール、アインシュタイン、見取り図、トット、吉本新喜劇女優の末成由美、未知やすえらが、終演後、報道陣に感想を語った。
◎西川きよし
「夫婦でこんなショーを見させていただいたのは初めて。漫才やってるとストーリーが気になりがちだけど、無いんだね。ダイナミックで何が起こるかわからない。うちの家みたいやな」「日本が象徴されていて、大阪の懐かしい感じがした。」と大興奮。
◎西川ヘレン
「水芸は劇場や寄席で漫才していた頃にあったから、懐かしかった」「どっちがヘレンかケレンかわからんようになったわ」と笑いを誘った。
◎ハイヒール・モモコ
「1時間10分で日本がサッとわかる。」
・ハイヒール・リンゴ
「外国の友達をまず一番最初に連れてきたらすぐに日本がわかるから、そこから遊びに行ったらいい」
◎シルク
「お色気もあったり、客席からも人が出てきたり、仕掛けがたくさんで楽しかった」
◎アインシュタイン
「見所が一箇所じゃなく、目が2つでは足りない。」
◎トット
「昔からある伝統芸能も、映像とリンクしてて進化してた。昔からあるもんが新しいもんに変わってた。」
◎見取り図
「日本の歴史を改めて知れたりもする。舞台でここまで表現できるのはなかなかないな」
◎髙平哲郎
「よかった。その一言に尽きる。裏でダンサーたちと(稽古を始めてから)半年ですねと話していた」と感慨深気にコメント。
◎マリアノ・レオッタ(Moment Factory)
「特別な一日になった。これまでの数ヶ月の努力が報われたと思います。
◎マシュー・グレンジャー (Moment Factory)
「最初に台本もらった時は何をイメージしたらいいかよくわからなかった。髙平さんの演出、大胆な吉本さんのアイデアでよくなった」
◎影山雄成
「お客さんが入ってくるときにすげーって言葉が聞こえてきて、終演後によかったねは聞くことあるけど、最初にその言葉が聞けるのは本当にすごいんだなと思った。」
脚本・演出の作品の高平氏はコンセプトについて「日本人、外国人向けなどとは特にいつも気にしていない。楽しいものやパロディみたいなものは全世界共通。テーマパークのアトラクションも10個乗ったら面白いし、1つ1つが独立していてストーリーがあるようでないようであるイメージ。」と語った。チケット情報ほか詳細は
公式サイトへ。
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール オープニング公演「KEREN」
【脚本・演出】髙平哲郎
【振付】バーヨーク・リー
【タップ振付】HIDEBOH
【殺陣】島口哲朗
【ステージング・日舞】室町あかね
【音楽】仙波清彦・久米大作
【マルチメディア コンテンツクリエイター】Moment Factory
【宣伝美術】横尾忠則
【日程】2019年2月25日(月)~ロングラン公演
【会場】COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(大阪市中央区大阪城3番6号)
※チケット発売中
「KEREN」公式サイト
「KEREN」公演概要