(後列左から)瀬戸啓太、小島よしお、水谷あつし、田中稔彦
(前列左から)山口馬木也、西原亜希、篠田麻里子、松田 凌、中村優一
秦建日子のベストセラー小説「刑事 雪平夏見シリーズ」が原作の『舞台「アンフェアな月」第2弾~刑事 雪平夏見シリーズ~ 「殺してもいい命」』が、サンシャイン劇場にて絶賛上演中。昨年2月の大好評を得て、今年再び、篠田麻里子の“雪平夏見”がステージに戻ってきた。
元AKB48メンバーで、歌手、女優、モデルとして多彩な活動を続け、今年2月には電撃的な結婚を発表した篠田麻里子。捜査一課でトップの検挙率を誇る、バツイチで男勝り、そのうえ酒豪で、登場人物たちに「無駄に美人」と揶揄されるワーカホリックな女性刑事役を、結婚、女優業継続という経験を得た篠田がさらにリアルに演じる。さらに、今回雪平の相棒となる安藤刑事役には、ミュージカル『薄桜鬼』や、テレビドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』で人気を獲得しつつ、積極的に様々な舞台出演を重ねて実力を磨いている松田凌。ほか水谷あつし、前作に引き続き雪平の元夫役で中村優一、野崎弁当(MeseMoa.)、さらに小島よしお、山口馬木也らが新たに参加してステージを彩る。当日券情報ほか詳細は
公式サイトへ。
篠田麻里子(雪平夏見役)
この作品は去年第一弾をやらせていただいて、とても大好きなシリーズなので、今回第二弾ができることを大変うれしく思っています。前回は初めて~刑事 雪平夏見シリーズ~をやらせていただくということで、緊張もしていましたし、まだ自分が独身だったということもありますが、結婚したことで一つ雪平に近づいたかなという気持ちです。刑事作品を舞台でやるうえで、去年はスピード感やテンポで難しさを感じていましたが、今回はそういう点を演出の菅野さんと相談させていただいたのでパワーアップした作品になっていると思います。それぞれの命であったり、当たり前に過ごしている日常が実は当たり前じゃないということを思い知らされる作品で、今回も事件を追ってはいくんですが、登場人物たちそれぞれのバックグラウンドや苦労、母親の気持ちだったりが見える舞台になっていると思います。ぜひ皆さんに観ていただきたいです。
松田 凌(安藤一之役)
僕は今作からの参加になります。タイトルが『殺してもいい命』というテーマ性の込められた作品で、一役一役、人間ドラマを意識してきました。ご来場いただいた皆さんのそばに実はこういう現実があるんじゃないかということも舞台上からお届けできたらと思っております。初日から千秋楽まで、キャストやスタッフ一人も欠けることなく、作品を届けていきたいです。
西原亜希(佐藤由布子役)
雪平の元夫・佐藤和夫の再婚相手で、その二人の娘・未央の新しいお母さんである佐藤由布子役を演じます。今作では私と雪平の二人の母という存在が出てくるのが見どころになると思っています。二人の母が登場することによって、今までに描かれてこなかったアンフェアの世界観だったり、新しい雪平夏見の姿が堪能できると思います。
水谷あつし(山路徹夫役)
最近にないぐらいの“大人のエンターテインメント”に仕上がっています。キャストの多くの皆さんが普段とは異なる役を演じているのですが、とても面白い融合を起こしていまして、自信満々で初日を迎えられそうです。どうぞご期待ください。
中村優一(佐藤和夫役)
雪平夏見の元夫・佐藤和夫を演じます。僕が演じる役は刑事ではないのですが、ストーリーの中で大事な役どころとなっておりますので、精一杯頑張りたいと思います。そして大先輩の役者の皆さんに囲まれて、今すぐ殺されてもいいぐらい幸せです(笑)
田中稔彦(松岡智輔役)
捜査一課の松岡智輔を演じます田中稔彦です。雪平夏見という警視庁で検挙率第一位のスーパースターがいる傍ら、その周りにはたくさんの捜査員がいます。雪平というスーパースターだけではなく、見に来てくださるお客さんと同じように何かを抱えて生活をしている刑事という一人の人間として、皆様の心に残るような役作りをしてきました。少しでも皆さんの心に留まるような刑事でいたいなと思っております。
瀬戸啓太(神 雅臣役)
僕が演じる刑事・神 雅臣は実は原作の小説には描かれてはいない人物なんです。1、2行しか存在しない捜査員の役どころなんですが、そんな人たちも実はいろんな悩みを抱えていて、見落としがちなそんな数多くの捜査員たちの1人の人間を、このタイトルのように重く深く生きれたらと思っています。
小島よしお(迫田 勝役)
今回、このような舞台に出演させていただくのが初めてで、素晴らしいキャストの皆さんに囲まれて、いい化学反応をおこしていきたいなと思っています。個人的には服を着て舞台に出ることがなかなかないので、しかも冬の設定で厚着なので緊張しています(笑)。ですが、違和感なく演じていきたいです。座長の麻里子さんを支える“荷車”のように、縁の下の力持ちであるようにと、また、何よりみんなで楽しくということを心掛けて稽古していました。
山口馬木也(林堂 航役)
僕は林堂という雪平の上司の役なんですが、実は、篠田さんとは初めて共演したときは親子役、次に夫婦、今回は職場の上司と、向き合う目線がいつも違っているのが面白くて、今回も篠田さんの変わった一面が見れるのがすごく楽しみです。稽古場でも篠田さんを中心として、顔合わせの時から小島さんがネタをやってくれたりと、本当にチームワークがいい座組です。題材は重めですが肩の力を抜いて楽しんでいただけたらなと思います。
◆ストーリー
その男の事は知っていた。
左胸にアイスピックを突き立てられたその男の事は。
そして男の口には赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。
チラシにはこう書かれていた。
「殺人ビジネス始めます」。
「新規開業につき、最初の三人までは、特別価格三〇万円でご依頼お受けします」。
私はその男を知っていた。その殺された男は、私が、かつて愛した人だった…。
“フクロウ”を名乗る殺し屋によって次々と起こる連続殺人事件。かく乱される捜査。また元夫が殺害されたことで、雪平個人の生活にも変化が起こりはじめ……。
フクロウの目的は何か。そして事件の真相とは。