作・演出 赤堀雅秋×主演 丸山隆平のタッグで描く『パラダイス』のビジュアルが解禁された。
作・演出を手掛けるのは、劇作家、演出家、映画監督、そして俳優としても活躍する赤堀雅秋。シアターコクーンには2014年に『殺風景』で初登場の後、今回で 5作目。
これまで実際に起きた事件やその時々の世相を題材にしながら、時に無様で、時に滑稽な、世の中にうまく馴染めない人間たちの機微を独自の観点で描いてきた赤堀。今作で描くのは、底辺で蠢く⼈間たちの不⽑な戦いと裏切り、つかの間の栄枯盛衰の物語。豊かな夢も希望も乏しく、虚無的な毎日を生きる男たちはいったいどこへ向かってひた走るのかをあぶりだす。
主演を務めるのは、歌手としてはもちろん、バラエティや情報番組の司会、俳優としても、ドラマ・映画・舞台とジャンルを問わず高い評価を得ている、関ジャニ∞の丸山隆平。約2年ぶりの舞台出演で、シアターコクーンに初登場する。丸山が演じるのは、高齢者を狙う詐欺グループのリーダー・梶浩一。赤堀の描く“底辺でもがく男”をどう演じるのか期待される。
共演には、村上虹郎、八嶋智人、毎熊克哉、⽔澤紳吾、⼩野花梨、作・演出の赤堀、さらには梅沢昌代、坂井真紀、西岡德馬と、若手の注目株からベテランまで、個性と実力を兼ね備えた顔合わせが実現した。赤堀自身も信頼を置く様々な世代の俳優たちが混在するこの環境で、どのような作品が生まれるのか。
公開されたビジュアルでは、どこかへ向かっているのか、それとも、なにかから逃げているのか、虚無感ばかりが漂う日々の中で、刹那的な幸福を求め、ひた走る群衆、そんな世界観を表現している。
【ストーリー】
オリンピックを⽬前に控え、浮かれた空気に包まれている東京。表層的には豊かに⾒えるこの街で、虚無感を抱え、底辺で蠢く⼈間たちの不⽑な戦いと裏切り、つかの間の栄枯盛衰の物語。
巷に蔓延る⾼齢者を狙った詐欺グループのリーダー・梶浩一は、ある⽇、ヤクザの辺見豪に呼び出され、組織拡⼤という無理難題をふっかけられる。断ることもできず、腹⼼の真壁らと⾔われるがまま⼿を広げていく梶。
被害に遭い、ズタボロにされていく⽼⼈たち、その家族を尻⽬に、梶らは⼀時隆盛を極めるが、やがて暗雲が⽴ち込め……。