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演出:森新太郎×吉田羊、松井玲奈、松本紀保、シルビア・グラブほか出演の「ジュリアス・シーザー」上演決定!シェイクスピアのローマ劇を、女性キャストだけで上演。

July 14,2021 (Wed)
ジュリアス・シーザー

『コリオレイナス』、『アントニーとクレオパトラ』と並んで、ローマ史に基づいて描かれたシェイクスピアの有名な「ローマ劇」の一つ、『ジュリアス・シーザー』を、女性キャストだけの布陣で上演する「ジュリアス・シーザー」。10月10日(日)~10月31日(日)にPARCO劇場にて、その後地方公演を上演することが決定、発表された。

男たちの陰謀と策略の渦巻く古代ローマの政治闘争を女優のみの舞台で描く本作。演出には、今年3月に上演された『Romeo and Juliet ―ロミオとジュリエットー』に続いて二本目のシェイクスピア劇となる今や演劇界の重鎮と言える森新太郎を配し、女性が本来持っている、したたかさ、強欲さ、そして圧倒的な強さで鮮烈に炙り出す闘争劇。朋友たちとの友情、師と仰ぐ人物への信頼と憧れ、正義ゆえの裏切りなど、女性が持つパワフルさを存分に生かして、ローマ史実を基にした壮大な政治劇を描き出す。

映像での活躍も華々しく、近年コンスタントに舞台での出演を重ね、2016年には三谷幸喜演出の『エノケソ一代記』で読売演劇大賞優秀女優賞も受賞した吉田羊が、本作の主人公・ブルータス役を演じる。彼女としては初めてのシェイクスピア劇、PARCO劇場では初主演、そして森新太郎演出初参加となる。

また、俳優業に専心して以来、着実にその実力を高めてきた女優の松井玲奈がシーザーの腹心の部下アントニー役を、そして主に舞台で活動をし、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した実力派松本紀保がブルータスの同僚で友人のキャシアス役を、ミュージカル女優として地位を確立しつつ、ストレートプレイでの評価も高いシルビア・グラブが、ブルータスらに暗殺を謀られる古代ローマ王政の独裁官、ジュリアス・シーザー役をそれぞれ演じる。

さらに藤野涼子や久保田磨希、中別府葵ほか、映像、舞台で活躍するベテランから若手まで硬軟取り混ぜた女優たちが集結し、シェイクスピア劇に挑む。

様々なシェイクスピア劇を手掛けてきた演出の森新太郎としても、女性キャストだけで挑むのは初めて。シェイクスピアによる壮大なローマ悲劇を、森新太郎とこの実力派女優陣がどのように織り上げていくのか、注目が集まる。チケットは8月28日(土)より一般発売。ほか詳細はPARCO STAGE公式サイトへ。

▼吉田 羊
初めてシェイクスピア作品に挑戦させて頂くことになりました。凛として端正な台詞の応酬にクラクラしながらも、ひとたび口にすればありありと人物が浮かび上がるシェイクスピアの表現力に感動もし、演者として携われることに心から感謝する思いです。

今作は、古代ローマの史実を軸に英雄たちの「人間らしい顔」が描かれています。彼らは苦悩し歓喜し、それぞれの守るべきものの為に闘っていて、その姿は、現代の私たちとなんら変わりないように見えます。更には、男性の戯曲とされるこの物語を、ジェンダーの定義が多様化しているこの時代に女性だけで演じる試みに、大きな意義を感じてもいます。最初は違和感があるかもしれません。けれど固定概念を取り払ったその先には、時代や性別を超えた、「人間」の業や情が見えてくるはずと信じております。

演出の森新太郎さんとは初めてご一緒します。数多くのシェイクスピア作品を手掛けられた方ですので、その胸をお借りしながらアイデアを持ち寄って高め合い、素晴らしい共演者の皆様と力を合わせて、新しいジュリアス・シーザーをお届けできるよう頑張りますので、何卒、応援よろしくお願いいたします。

▼松井玲奈
この度『ジュリアス・シーザー』に出演させていただくことになりました。
はじめてのシェイクスピア、憧れのシェイクスピア。とても好きなこの演目に出演できるということを大変嬉しく感じています。
共和制末期のローマ。時代がガラリと音を立てて変わる時。セリフの一言一言からほとばしる
それぞれの熱い信念を真っ直ぐにお伝えするべく、たっぷりのエネルギーでキャスト一同演じきりたいと思います。

▼松本紀保
今回新生パルコ劇場にて、このような素晴らしい作品、キャストの皆様と作品を創っていくことができ、本当に嬉しく、そして本当に楽しみです。
森新太郎さんとは2度目になりますが、そのしつこく熱い演劇魂に喰らいついていきたいと思います。

▼シルビア・グラブ
まさか私が…
一生で絶対に関わることがあるとは思っていなかったシェイクスピア。しかも、本来ならオール男性でやっていたものをオール女性キャストで上演する。色んな意味で痺れます。恐ろしくもあり、エキサイティングでもあり。私はすでに震えが止まらない!

久しぶりにPARCOで吉田羊さんとの共演、そしてまた新たな共演者との出会いもとても楽しみです。森新太郎さんの熱い指導の元また新たな自分を発掘したいと思います。

▼ストーリー
共和制末期のローマ、紀元前44年3月15日のジュリアス・シーザー暗殺とその後をめぐる物語。
宿敵を破ったシーザーが民衆の歓呼を浴びながら堂々とローマへ凱旋するところから芝居は始まる。
護民官や貴族のなかには、今や対抗勢力のなくなったシーザーに危険な野心を感じるものがいた。キャシアスも、その権力が益々強大になり共和制の伝統を破壊することを危ぶんでいた。そして、市民から厚い信望を得ていたブルータスを仲間に引き入れ、シーザーの暗殺を決行する。
英雄の死に一度は混乱した市民たちも、直後に行われたブルータスの演説に納得するが、シーザーの腹心だったアントニーが弔辞を述べると、今度は逆に反ブルータスへと翻ってしまい……。

【作】
ウィリアム・シェイクスピア
【訳】
福田恆存
【演出】
森新太郎
【出演】
吉田羊 松井玲奈 松本紀保 シルビア・グラブ/
藤野涼子 久保田磨希 智順 中別府葵 小山萌子 安澤千草 高丸えみり
岡崎さつき 鈴木崇乃 水野あや 清瀬ひかり 原口侑季 西岡未央
/三田和代

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