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July 05,2024 (Fri)
7月5日に舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』が開幕。初日公演に先駆けて、プレスコールと取材会が開催された。

撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁

登壇者コメント

鈴木保奈美
明日が初日という感じが全然していません。今この時間も練習したいくらいです。
(2017年にアガリスクエンターテイメントの作品を観劇されて以来、念願かなっての冨坂友さん作・演出の舞台作品への出演という質問を受けて)観るのと演じるのは大違いですね!でも、稽古場はとてもアクティブで、劇団の皆さんと活発に意見を出し合って、とても、良い意味でリラックスをして、みんなで汗をかいて稽古できたのでとてもいい経験ができました。台本は覚えても覚えても新たに追加されて、最後の3ページが来たときにちょっと心が折れそうになりましたが、後悔しないように全力でやります。
こんなに重厚な、素敵な劇場で良い大人たちがくっだらない屁理屈を言いまくっておりますのでリラックスして楽しみに来ていただけたらと思います。頑張ります!

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寺西拓人
とにかく緊張感のある初日を迎えるんじゃないかなという印象です。稽古場は皆さんで作っていくという感覚で、刺激的な毎日でした。2時間15分の上演時間のうち2時間くらい(鈴木)保奈美さんが喋っているので、とにかく保奈美さんの疲労はすごいだろうなと思います。
僕の役は、県知事である保奈美さんを質問攻めにする役なのですが、役じゃないと保奈美さんにツッコめないので贅沢ですね。親も喜ぶと思います(笑)。いつもこういう作品に出ますとか、こういう方が出ますというのは逐一伝えるんですが、母親の驚き方は「えっ!鈴木保奈美さん!?」と過去一番でした。ありがとうございます(笑)。
(演出の)冨坂さんに、僕の役にはモデルっぽい方がいると教えていただいたので、徹底的に研究しました。どなたかは秘密ですが、それがどなたなのか分かっていただけるように演じられたらいいなと思います。

相島一之
ドキドキしてますねぇ~。大変ですねぇ~。
(鈴木)保奈美さんは知事の役なので膨大な量のセリフがあるのですが、すべて覚えていらっしゃって、コメディのセンスも抜群ですし、ぜひ頭から最後までご覧いただきたいです!劇場に来られなくても配信もありますので、ぜひご覧ください!
また、冨坂さんが三谷幸喜、そして僕らがやっていた「東京サンシャインボーイズ」をすごくリスペクトしてくださっている、とても嬉しいです。コメディはすごく難しくて、大変なんですよね。その大変さに果敢に挑戦されていて、今回のお芝居もコメディの技術がいっぱい詰まっていると思うんです。それを僕らがうまいことお客さんに届けられたらな、というのは冨坂さんがリスペクトしてくれている側から感じる僕としての課題だと思ってます。頑張ります!

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佐藤B作
新作なので、お客様が入ってどういう反応をいただけるのか、そして最後に幕が下りたときに劇場がどんな感じに終わるのかがすごく楽しみです。
冨坂さんの脚本は素晴らしいですね。喜劇の脚本を作るというのはいちばん大変なことなんです。面白い本ができたら役者は楽ですが、それを演じるというのもまた大変で、何もないところから喜劇の話を作る作家さんは一番大変だと思います。面白い本を作るのはなかなか難しいのですが、今回はかなり面白くできているなと思います。ただ面白い本を作る方はね・・・遅いんです(笑)!みんな大変でした。台詞を間違えないようにしないと!と思っております。頑張ります!

冨坂友
まずはキャストの皆さん、脚本が遅くなって申し訳ありませんでした!期待と信頼の結果の甘えです(笑)。
ですが劇場に入ったら皆さんが頑張ってくださると信じているので僕はだいぶ自信を持っております。あまり心配はしていないですし、楽しみにしています。
都知事選も間近なこのタイミングでの上演になったのは偶然です。狙ったわけではないので、このタイミングだから何かを言うのをやめようとか、今だから言おう、というのは無くて、どんな時代も不正はやってはいけないことなので、言うべきことは言いつつ、あとはコメディとしていかに不正を働いてしまった小川知事(鈴木保奈美)を困らせるかを追求して作りました。
僕は近い年代の劇団のメンバーと作品作りをしてきた時間が長かったので、同じ分野の大先輩である相島(一之)さんや(佐藤)B作さんと一緒にやらせていただけてすごく勉強になっています。相島さんからはひたすら人物を真面目に演じることの大事さを、B作さんからは、面白い人の面白い姿があればそれで良いんじゃないかということを教えていただいている日々です。さらにそんなお二人と、自分の脚本があることで良い作品になって皆様に喜んでいただけたらいいなと思います。

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『逃奔政走(とうほんせいそう)-嘘つきは政治家のはじまり?-』
出演:鈴木保奈美 寺西拓人 相島一之 佐藤B作 ほか

【東京】2024年7月5日(金)~16日(火) 三越劇場
【京都】2024年7月20日(土)~21日(日) 京都劇場

『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』公式サイト

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July 04,2024 (Thu)
ブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)』来日公演が7月3日に開幕。おなじみのストーリーと音楽はそのままに、3度目の来日となる今回の公演は、新演出と豪華にグレードアップした舞台美術を楽しめる。

撮影:渡部孝弘
撮影:渡部孝弘

原作のコメディ映画で主演を務めたウーピー・ゴールドバーグ自身がプロデュースし、09年にミュージカル化。ブロードウェイでもトニー賞5部門にノミネートされた。観劇後の高揚感と満足感で、初日公演がスタンディング・オベーションで盛り上がった。公演チケット販売中。

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【開幕レポート 執筆:宇田夏苗
笑った、心踊った、満たされた!

7年ぶり、3度目の来日公演。7月3日の初日のカーテンコールの後、東急シアターオーブの客席は高揚感と多幸感に溢れていた。「楽しかった~!」「最高すぎた」という声が聞こえてくる。日本でも上演されるたび、興奮が広がって連日満員の人気作だが、今回の新演出版は、あらためてこの作品のパワーを感じさせる仕上がりだ。
「豪華にショーアップした来日版史上最大のスケール」というのは今公演の謳い文句だが、幕開けからまさにそう。前奏と共に“SISTER ACT”のタイトルが描かれた大きな額縁が開くと、1977年のフィラデルフィアのナイトクラブに様変わり。コーラスを従えて歌うのはスターを夢見るクラブ歌手のデロリスだ。当時のナイトクラブの雰囲気を醸し出す電飾、ショーアップされたステージによって一気に物語に引き込まれる。デロリスが「何もかも手にいれる」という強気を全面に押し出した「Fabulous ,Baby!」のかっこよさに惚れ惚れしているうちに場面は変わり、彼女が愛人でギャングの親分カーティスの殺人現場を目撃し、子分たちに追われて警察へ。そこで同級生の「汗っかきエディ」と再会し、修道院に逃げ込むまでの流れ、場面転換の鮮やかさに驚かされるばかりだ。そして照明の豪華さ!歌われる曲に合わせ、吐露される心情に寄り添いながら、踊るように変化する光の使い方が斬新。グレードアップした舞台美術と映像を融合させた演出が、物語をわかりやすく届けてくれるだけでなく、デロリスとシスターたちの世界に「没入」させてくれる。
遊び心のある演出もあちこちに散りばめられている。中でも注目はシスター・メアリー・クラレンスとして修道院で暮らし始めたデロリスが、シスターたちと初めて食事を共にするシーン。ステージ上のパネルには世界的に有名なあの絵で、そこに「ええ!!」という仕掛けがあるのだが、ネタバレになるのでこれはぜひ劇場で目撃してほしい。また、エディのソロ「I Could Be That Guy」はどこか間抜けなエディが鮮やかに変身。劇場全体を照らすミラーボールとディスコサウンドな楽曲に、ミュージカルならではの高揚感を味わえるショーシーンだ。

エネルギッシュな歌唱に酔いしれる
オーディションを経て役を掴んだキャストはそれぞれの役にハマっている。日本にもルーツを持つニコール・ヴァネッサ・オーティスは、シスターたちと出会って変化しいくデロリスの気持ちを丁寧に演じて魅力的。パンチがある歌声の中に、優しさが垣間見えて誰もが共感したくなる。シスターたち全員が個性的でチャーミング。彼女たちがデロリスのリードで音楽の楽しさに目覚め、デロリスもまた。仲間たちと歌う歓びに魅せられていくのが「Raise Your Voice」から「Take Me to Heaven」へと続く1幕のクライマックス。自分を解放していくシスターたちの歌と踊りの楽しさに、舞台上と客席の一体感が増す。さらに2幕では、シスターたちのショーシーンの衣裳にも注目を。カラフルな衣裳とともに照明も踊り出すのだから。

アラン・メンケンの楽曲の良さ際立つ新演出
ディズニー作品で人気の高いアラン・メンケンによる楽曲は、ディスコやゴスペルのサウンドを取り入れながら、ブロードウェイミュージカルらしさもあり実に多彩。その楽曲の良さを舞台美術、照明、新たな衣裳でより際立たせているのが今回の新演出版だと言えるかもしれない。デロリスとシスターたちの友情、成長を描いた物語のあたたかさはそのまま、新鮮な印象を与えてくれる『天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)』の上演中、客席から手拍子が、歌い終わるとヒューという掛け声が湧き上がる。カーテンコールでは一斉に客席が立ち上がり、幕が下りた後も拍手は鳴り止まずデロリスと修道院長が飛び出してきては拍手に応えていた。何より子どもから大人まで幅広い客層が、みんな満たされた笑顔だというのが、この作品の力を証明している。ミュージカル初心者にも入りやすいだけでなく、ファンにとっても驚きがたくさんの新バージョン。最高にハッピーなミュージカルが暑さを吹き飛ばしてくれて、劇場を出る時に心は熱く、足取りは軽くなっていること間違いなしだ。

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ブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)』
オリジナルプロデュース:ウーピー・ゴールドバーグ
作曲:アラン・メンケン
演出:ロバート・ヨハンソン
出演:来日カンパニー

【東京】2024年7月3日(水)~21日(日) 東急シアターオーブ
【大阪】2024年7月24日(水)~28日(日) オリックス劇場

ブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)』公式サイト

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June 28,2024 (Fri)
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日本映画史に輝かしい足跡を残した女優・高峰秀子。生誕100年の節目となる今年から来年初頭にかけて上映会や講演会、展覧会などが企画され、その一環として女性に向けた女性だけの全6回無料の上演&ゲストトークイベント、『夜7時の「高峰秀子を観て語る女の生き方」講座 ~女だらけの夜~』。第2回が6月27日(木)に渋谷区のユーロライブで行われた。

毎回上映作品やテーマを変えて、養女で文筆家の斎藤明美氏がゲストと痛快なトークを繰り広げる本イベント。第2回の上映作品は『雁』。明治末期から大正初期にかけて文芸雑誌「スバル」に連載された森鴎外の小説「雁」が原作の映画化で、成澤昌茂の脚本を、三国連太郎主演、豊田四郎が監督した高峰秀子29歳当時の作品。

上映会後に行われたトークのゲストには、生誕100年プロジェクトのスペシャルサポーターとして制作発表会見や東京タワー大特別展にも駆けつけた女優の名取裕子が登場。“貧しさに泣いた女”をテーマに楽しいトークを展開した。

原作者の心情から映像の撮り方、演出、主人公お玉の髪型にいたるまで、詳細まで考察し、感想を述べあう二人。時にはヒートアップしながら、名取氏は女優ならではの視点で、斎藤氏は時代背景をもとに本作を解説した。時折、名取氏が映画の場面を再現すると、生の演技に客席全体が感嘆の声を漏らす場面も。

一通り二人で感想を述べあうと、お客様の声も聞きたい、という名取氏からの言葉で何名からか感想や質問を受け付けた。「お二人とも違った意見で、色んな見方、感じ方があると知ることができて楽しかった」という感想もあり、最後に斎藤氏が「これだけ討論できるのは、原作も映画も非常に優れた作品だということ。こういう優れた作品をたくさん見ることができる現代、状況はとても幸せなことだと思う」とまとめ、2回目のイベントも幕を閉じた。

本イベントは、豪華ゲストを迎えて全6回の開催を予定しており、第3回は美容家のIKKOの登場が決定している。参加申し込みや詳細は「高峰秀子生誕100年プロジェクト」へ。

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