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June 26,2024 (Wed)
ビリー・エリオット
(後列左から)濱田めぐみ、安蘭けい、益岡徹、鶴見辰吾
(前列左から)浅田良舞、石黒瑛土、井上宇一郎、春山嘉夢一

7月27日~10月26日まで東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、11月には大阪・SkyシアターMBSで上演される、ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の公開稽古が6月25日に行われた。また、ビリー・エリオット役のキャストスケジュールが公式サイトで公開された。

オフィシャル公開稽古レポート
2017年に日本で初演され、多くの観客の心を打った“奇跡”のミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が帰ってくる!コロナ禍を乗り越え公演を実施した2020年の再演を経て、新たなキャストを迎えての上演が決定。オープニング公演の開幕まで1ヶ月となったこの日、都内スタジオにて公開稽古が実施され、キャストのパフォーマンスや海外クリエイティブスタッフによる場面のレクチャーなどがおこなわれた。

公開稽古で披露された5つの場面をご紹介していこう。

The Stars Look Down 星たちが見ている
The Stars Look Down
(1)『The Stars Look Down 星たちが見ている』
ストライキが決行されることになり、炭鉱で働く男たちが“暗闇にいても夜空の星が自分たちを導いてくれる”と力強く歌う中、ビリー(石黒瑛土)がまるで将来の座標軸を探すように床を踏みしめながら進んでいく。炭鉱夫たちの熱量とビリーの繊細な感情とがリンクし、それぞれの未来を暗示する本作のオープニング場面だ。

Shine
(2)『Shine 輝け、今!』
ボクシング教室で居残り練習をさせられていたところ、偶然バレエのレッスンに迷い込んでしまったビリー(石黒瑛土)とウィルキンソン先生(濱田めぐみ)が出会うシーン。どんな個性でも踊って輝くことができる!とバレエガールズたちを鼓舞するように歌い踊るウィルキンソン先生と、そのエネルギーの渦の中で戸惑いつつバレエに興味を持ちだすビリー。必死に踊るバレエガールズたちがとてもキュート。

Express Yourself
(3)『Express Yourself 自分を表現しよう』
バレエや家族のことで悩みが尽きないビリー
(春山嘉夢一)が親友・マイケル(髙橋維束)から“自分の人生好きに生きればいい”と元気をもらうナンバー。ふたりはママのドレスをこっそり着せ替えながら友情を確かめ合う。タップを楽しそうに踏むビリーとマイケルの姿が愛おしい。

Angry Dance
(4)『Angry Dance 怒りのダンス』
本作見せ場のひとつ。ビリー(井上宇一郎)はロイヤル・バレエ・スクールのオーディションを受けるためロンドンに行こうとするが、お父さん(益岡徹)に認めてもらえない。行き場のない激しい怒りの感情をダンスで表現するビリー。短い時間で気持ちをマックスまで引き上げて踊る最高にパワフルかつセンシティブな場面だ。

Solidarity1
Solidarity2
Solidarity
(5)『Solidarity 団結を永遠に』
ストライキをおこなう炭鉱夫と警官隊の間の摩擦が激しくなり、“団結だ!”とそれぞれの立場で歌う中、ウィルキンソン先生(安蘭けい)とバレエガールズも同じメロディを歌いながら踊る。炭鉱夫たちとガールズがデュエットのようにリンクするバレエシーンは幻想と骨太さが混在する舞台ならではの演出といえる。
ビリー(浅田良舞)も何かの力が宿ったかのようにバレエの実力を高めていく。

この日は海外クリエイティブスタッフのエド・バーンサイド氏(演出補)による場面ごとのレクチャーもおこなわれ、本作におけるビリー役は「マラソンを走りながらハムレットを演じるのと同じくらいの難易度」とのコメントもあった。一生のうち、ほんの少しの期間しか演じられないビリー・エリオット役。2024年版でこの役を担う4人の俳優たちが自らの個性を武器にどんなビリーを魅せてくれるのか非常に楽しみだ。

ビリー

また、2017年の初演からお父さん役を演じる益岡徹は優しさと強さを併せ持つキャラクターが短い場面からも伝わり、初参加となる鶴見辰吾はどこか飄々としたお父さん像を構築。芯の部分は同じでもかなり印象が異なるダブルキャストになりそうな予感。

さらに『カム フロム アウェイ』や『アリス・イン・ワンダーランド』等の舞台で共演し、“忘れられた大女優”を描いたミュージカル『サンセット大通り』では主役のノーマ・デズモンドをそれぞれのアプローチで演じた安蘭けいと濱田めぐみ。日本のミュージカル界をけん引するふたりが内心に澱を抱えながらビリーに希望を見出すウィルキンソン先生をどう立ち上げるのか大いに注目したい。

稽古終了後、本番と同じサイズで組まれた舞台上も歩かせてもらったのだが、とても繊細な八百屋(傾斜がある舞台)になっており、角度がついたこのステージでバレエをはじめ、さまざまなダンスやムーヴメントを表現する難易度の高さ、俳優の身体にかかる負荷の大きさは尋常でないと感じた。エド氏も語った通り、アンサンブル、スウィングを含めた大人の俳優陣も過酷なオーディションを勝ち抜いたビリーたちに負けず劣らずトップクラスのメンバーが揃っているということだ。

この日の公開稽古に合わせ、ビリー役4人の出演スケジュールも発表になった。1375人の応募者の中から選ばれ、並大抵ではない稽古を重ねてきた彼らがこの“奇跡のミュージカル”の舞台に立つまであと1ヶ月。2024年版の4人はどんなビリーを魅せてくれるのだろう。大人キャストとの組み合わせでもさまざまな化学反応が生まれそうである。

『ビリー・エリオット~リトルダンサー~』は人生のすべてが詰まっているミュージカルだ。ビリー、お父さん、ウィルキンソン先生、マイケル、おばあちゃん、炭鉱夫たち……1984年、英国北東部で生きる人々の中にきっとあなたの人生を映し出す人物がいる。ぜひ劇場でこの物語を受け取ってほしい。

取材・文:上村由紀子(演劇ライター)
撮影:加藤春日


Daiwa House presentsミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーヴン・ダルドリー
音楽:エルトン・ジョン

出演:
▼ビリー・エリオット(クワトロキャスト)
浅田良舞 石黒瑛土 井上宇一郎 春山嘉夢一
▼お父さん(ダブルキャスト)
益岡徹 鶴見辰吾
▼ウィルキンソン先生(ダブルキャスト)
安蘭けい 濱田めぐみ
▼おばあちゃん(ダブルキャスト)
根岸季衣 阿知波悟美
▼トニー(兄)(ダブルキャスト)
西川大貴 吉田広大
▼ジョージ
芋洗坂係長
▼オールダー・ビリー(トリプルキャスト)
永野亮比己 厚地康雄 山科諒馬
ほか

【東京】2024年7月27日(土)~10月26日(土) 東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【大阪】2024年11月9日(土)~24日(日) SkyシアターMBS

【ビリー・エリオット特別番組】
綾瀬はるかが目撃!ビリー・エリオット 情熱と挑戦の舞台
2024年6月30日(日)午後4時~ TBS(関東ローカル)にて放送

ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』公式サイト


2024年アーカイブ

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June 25,2024 (Tue)
ブラック・コメディ

英国の著名な劇作家で「アマデウス」や「フォロー・ミー」など映画化された作品も秀逸なピーター・シェーファーによって生み出された戯曲『ブラック・コメディ』は1965年にロンドンで初演され、その後世界各地で上演。日本では1970年に劇団四季で上演された。

物語は、売れない若手彫刻家が留守中の隣人宅から数々の調度品を無断で借用し、婚約者の父親と億万長者の美術蒐集家を招き、さも自らの作品かのように仕立てることで愛と富を手に入れようと画策。しかし、予期せぬ停電がアパート全体を襲い、招かれざる客も次々と訪れ、暗闇の中でトラブルへと発展していく。

ピーター・シェーファーは劇中、室内の電灯がついている設定のときは舞台上を暗く、停電の設定のときは舞台上を明るくするという、明暗が逆転したユニークな手法で表現することで、停電中のパニックを視覚的に際立たせるとともに、登場人物たちの隠された本音や嘘を表出させることに成功した。

今回この戯曲に上演台本・演出として挑むのはヨーロッパ企画の大歳倫弘。映像や舞台の話題作で作家、演出家として活動する大歳が、この型にはまらない異色作にどのように立ち向かうのか要注目。

そして愛する女性と富を一挙に手に入れるため画策する主人公、若手彫刻家ブリンズリーを演じるのは浜中文一。婚約者キャロルには市川美織。ブリンズリーの元彼女クレアには三倉佳奈。ブリンズリーの隣人で東洋古美術商人のハロルドには山口森広。アパートの上階に住む女性ミス・ファーニヴァルには朝海ひかる。キャロルの父親で厳格な性格のメルケット大佐には渡辺いっけいと、実力派キャストが顔を揃えた。

突如アパートを襲った停電による「ブラック=暗闇」と、そこに浮かぶ一癖も二癖もありそうな登場人物たちの表情。果たしてどんなトラブルが舞台上で繰り広げられるのか、期待が高まる。


■あらすじ
主人公ブリンズリーは無名の若い彫刻家。
ある晩、彼は留守中の隣人ハロルド宅から数々の調度品を無断で借用。
フィアンセであるキャロルの父親と、大富豪の美術コレクターゲオルグを自宅に招き、これらの品々が自らの作品であるかのように仕立て、一挙に富と愛する女性を手に入れようと企てる。しかし突然停電が起きて・・・!
次から次へと訪れる来客たちと繰り広げられる受難の数々、ブリンズリーはこの危機を乗り越えられるのか?!


『ブラック・コメディ』

原作:ピーター・シェーファー
上演台本・演出:大歳倫弘(ヨーロッパ企画)
出演:浜中文一 市川美織 三倉佳奈 山口森広/吉田ウーロン太 竹森千人/朝海ひかる 渡辺いっけい

【東京】2024年8月17日(土)~9月1日(日) IMM THEATER
 ※2024年7月7日(日)チケット発売

『ブラック・コメディ』公式サイト

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June 17,2024 (Mon)
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松たか子主演で映画化された『告白』や、戸田恵梨香と永野芽郁出演映画『母性』など、数多くの傑作を残してきた湊かなえが初めて手掛けた青春小説『ブロードキャスト』。コミカライズも刊行されている注目作が今夏、恵比寿・エコー劇場で上演される。

【ストーリー】
中学時代、陸上部に所属していた町田圭祐。駅伝で全国大会を目指していたが、3年生最後の大会ではわずかの差で2位となり、大会への出場は逃してしまった。その後、スポーツ強豪校の青海学院高校に合格したが、ある理由で陸上を諦めることに。
そんなときに同じ中学校出身の同級生・宮本正也に声をかけられた圭祐。放送部志望の正也に熱心に誘われ、なりゆきで圭祐自身も放送部へと入部することになる。陸上への未練は感じながらも、正也や同級生の咲楽、さらに先輩たちの熱意に触れ、徐々に放送部への想いを高めていく圭祐は、部員たちと共に高校放送コンテストのラジオドラマ部門で改めて全国を目指すことになる。
陸上を続けようと入学したはずの高校で、圭祐は新たな夢や居場所を作ることができるのか……。

■湊かなえ(原作)
舞台の良さは、客席との距離が近く、観客が物語の熱量をダイレクトに受け取ることができるところだと思います。私の初となる青春小説『ブロードキャスト』は、中学時代に陸上部で駅伝に打ち込んだ主人公・町田圭祐が、高校では放送部に入り、放送コンテストの全国大会を目指して、テレビやラジオのドラマ制作をしながら成長していく物語です。挫折を乗り越えるとは。仲間との絆とは。作品を通じて伝えたいこととは。伝えるためにはどうすればよいのか。フィクションに現実の思いを重ねることができるのか。奮闘する放送部員たちの熱い思いが劇場にあふれ、観客が明日への元気を抱くことができる。そんな舞台になることを期待しています。

■三浦香(脚本)
この度、元吉さんと脚本を担当いたします三浦香です。
湊かなえ先生が書く青春作品、とても新鮮で、しかしどこか懐かしく胸が締め付けられる想いでした。
運動部、文化部、帰宅部、どの青春を過ごしていても、どこか懐かしい記憶が蘇り、あの時の匂いを感じることができる作品になっていると思います。
フレッシュな若手たちと演出の元吉さんが紡ぐ物語、ぜひ劇場でご覧いただければ嬉しいです。

■元吉庸泰(脚本・演出)
何に燃やすか、何に燃えるのか。限られた時間の中で僕らはいつも迷います。そして結局選ばないなんてことばかり。でも、何かに気付けたら、誰かが気付かせてくれたら。そんなお芝居を立ち上げていきたいと思います。オーデションを経て素敵な俳優たちと出会えました。この夏に、このカンパニーが燃やせる何かを、お客様の目の前に出現させされたら幸せです。

■新正俊(町田圭祐 役)
町田圭祐を演じさせていただきます新正俊です。
湊かなえさんの初めての学園青春小説の舞台化に、主演でお話を頂いた時からとても身の引き締まる思いを感じております。
湊かなえさんの作品が大好きで、何作品も読んでいたため、こうして「ブロードキャスト」の舞台化に携われることがとても幸せです。
24歳!まだまだ、青い風を吹かせていきたいと思っておりますので、2024年の夏は、恵比寿・エコー劇場にてお待ちしております。

■木村来士(宮本正也 役)
宮本正也を演じさせていだくことになりました、木村来士です。
原作をしっかり読み込んで、正也はどんな人物なのか細かなところまで理解し"木村来士"らしさを捨て"宮本正也"になれるよう精いっぱい準備しようと思います。
小説が原作の作品に出演させていただくことは初めてなので、作者の湊かなえさんはもちろんのこと『ブロードキャスト』を愛読されている方たちに満足してもらえるよう全力で演じさせて頂きます。
出演者の中で最年少になりますが、誰よりも作品に花を添えれるよう全身全霊で頑張ります。
是非、2024年の僕との夏の思い出を作りに来てくださったら嬉しいです。
劇場でお待ちしております。

■深尾あむ(久米咲楽 役)
ずっと挑戦したかった舞台への出演が決まり、身が引き締まる思いです。
私が演じる久米咲楽は周りに気を遣い誤解され、いじめに遭ったりもしますが、自分のやりたいことには正直に真摯に向き合う子です。
そんな咲楽を体当たりでフレッシュに演じていきたいです。
是非劇場でご覧いただきたいです!

舞台『ブロードキャスト』
原作:湊かなえ「ブロードキャスト」(角川文庫)
脚本:三浦香・元吉庸泰
演出:元吉庸泰
音楽:桑原あい
出演:新正俊 木村来士 深尾あむ
奥村等士 山本咲希 富樫萌々香 庄司ゆらの 新條月渚
星波 坂本けこ美/稲垣成弥
[スウィング] 風間涼香 茶谷優太

【東京】2024年8月10日(土)~25日(日)恵比寿・エコー劇場
※2024年7月7日(日)チケット発売

舞台『ブロードキャスト』公式サイト

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