いよいよ本日、ミュージカル『HEADS UP!(ヘッズ・アップ)』がKAAT神奈川芸術劇場にて幕を開ける。2015年11月に初演され大好評を博し、第23回読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞した本作。ミュージカルファンをはじめ多くのエンタメファンからの熱い要望を受け再演が決定していた。KAAT神奈川芸術劇場では初日を前に公開リハーサルや囲み取材が行われ、哀川翔、相葉裕樹、橋本じゅん、青木さやか、池田純矢、大空ゆうひ、中川晃教、演出のラサール石井が登壇。作品にかける意気込みを語った。
■ラサール石井(原案・作詞・演出)
作品の基本の部分は初演の時と変えていないですが、ダンスが全部変わっているナンバーがあったり、初演で作品を相当ご覧になった方でも気づかないくらいの変更をしています。初演はバタバタで、上演するまでがリアルヘッズ・アップ状態で、再演は2回目なのでもう少し落ち着くかと思ったのですが、ブラッシュアップして作りこんだので、再演でもまたリアルヘッズ・アップ状態になりました(笑)。90%、仕上がっています。あとはお客様にお越しいただければ完成です!
■哀川翔(舞台監督:加賀美賢治 役)
まさか2回目があると思いませんでした。もう出ないと思っていたので(笑)
ミュージカルのプロフェッショナルの方々と共演することができて、とても新鮮な舞台でした。このヘッズ・アップは、ミュージカルを観たことがない人にもとても喜んでもらった作品で、お客さん同様、舞台上で作品を楽しんでいます。再演では、より楽しんでもらえるよう3月まで全力で走りきりますので、是非、劇場に足を運んでください。
■相葉裕樹(舞台監督:新藤祐介 役)
この作品は、お客さんが入って完成する作品なので、早く本番を迎えたいです!僕は新人舞台監督という役柄なので、ラサールさんからは「あんまりしっかりしすぎないでくれ」とご指導もいただきました。初演から2年経ちましたが、再演でもしっかりしすぎないように気を付けました。舞台監督役を演じてみて、スタッフさんの大変さが分かりました。リスペクトが止まりません!
■橋本じゅん(演出部:久米長一郎 役)
頑張ります!お客さんに早く観て欲しいです。そのために頑張ります!
■青木さやか(制作:本庄まさこ 役)
色々な舞台を経験する中で、スタッフさんの大変さ、熱量が伝わってきました。私が演じるのは制作で、お客さんが入ってくれるか、制作費、などとても現実的な部分にも、目が行くようになりました。ヘッズ・アップは、キャストとしても、裏方としても、創り上げられた気持ちでいます。子供からお年寄りの方まで、皆さんに楽しんでもらえる作品です。ぜひご覧ください。
■池田純矢(アルバイトくん:佐野慎也 役)
僕の演じる佐野慎也は、舞台のことを全然知らないで手伝いに来たアルバイトなので、1番お客さんに近い存在なのではと思っています。初演の時は、観客として観ていて、純粋に素敵だなと思っていたのですが、まさか自分が出演する側になれるとは思っていませんでした。初演よりもブラッシュアップされていて、絶対に楽しんでもらえる作品なので、早く皆さんに観て欲しいです!
■大空ゆうひ(女優:真昼野ひかる 役)
初演の時は幕が開くまで、どこに向かっていくのかを皆で模索していた状態でした。初演を終え、また2年女優としての経験を積む中で迎えたこの再演では、もっとより女優の気持ちに、1歩深い所へ進めたと思っています。お客さんが実際に入って演じられることが楽しみです!
■中川晃教(劇場付雑用係:熊川義男 役)
ヘッズ・アップは、あるミュージカルが幕を開けて、下ろすまでのドラマです。出演者としてのドキドキと、劇中で幕を開けるスタッフ側としてのドキドキが、入り混じっています。僕の演じる劇場付雑用係とはどういう人なのか、注目して観ていただきたいです。また、笑いどころもたくさんある作品なのですが、ラサール石井さんは“喜劇のセンス”が凄いです!それは台本の熱量から既に伝わってきて、さらに俳優が演じることでまた新たな思い付きがあり試して、と常に稽古場で進化していました。