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ダークファンタジー『モンスター・コールズ』日本初演 主演は佐藤勝利

October 30,2023 (Mon)
佐藤勝利主演でダークファンタジー『モンスター・コールズ』の上演が決定した。
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英国の権威ある児童文学賞であるカーネギー賞と、絵本の絵画に対して与えられるケイト・グリーナウェイ賞を2012年に同時受賞し、ベストセラーとなった小説『怪物はささやく』(原題『A Monster Calls』)。

その小説の成り立ちは少し複雑で、作家デビューの翌年に病没したシヴォーン・ダウドの遺した構想をもとにアメリカの作家パトリック・ネスが自由な発想で肉付け、イラストレーターのジム・ケイが挿絵を入れて制作された。

2016年には映画化、その後18年にイギリス・ロンドンで舞台版が初演された。

パトリック・ネス(原作) コメント
舞台『モンスター・コールズ』は、小説『A Monster Calls(邦題:怪物はささやく)』同様に多くの共同作業を伴う企画でした。当初は、優れた作家だった故シヴォーン・ダウドの原案から着想を得て小説を書き、それにジム・ケイの素晴らしい挿絵を入れたので、私たち3人の作品だと思っていたのですが、その後、演出家のサリー・クックソンと脚本家のアダム・ペックから、小説を翻案して、キャストとスタッフが稽古でアイディアを積み重ねながら舞台作品を作りたいという話があったときは、またとない素晴らしい企画だと思いました。私自身も頻繁に稽古場に足を運び、キャスト、デザイナーやミュージシャンが協力し合ってユニークな舞台作品を作り上げていく過程をワクワクしながら見守りました。こうして、ごくシンプルな小道具と何もない白い舞台空間から、細やかな演出によって、魅力に溢れ、感情に深く訴えかける演劇作品が生まれたのは、私にとって最高に幸せなことであり、ものすごく誇りに思っています。この作品を日本のお客様にお届けするのを楽しみにしています。

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この度発表された来年2月の日本での公演は、18年のロンドン初演時に演出を手掛けたサリー・クックソンをはじめ、英国クリエイティブチームと日本のキャストがタッグを組んで上演される。出演は、佐藤勝利、山内圭哉、瀬奈じゅん、葛󠄀山信吾、銀粉蝶ら。

サリー・クックソン(演出) コメント
最初に読んでから何年経っても心に残る物語があります。本作『モンスター・コールズ』の原作『怪物はささやく(原題:A Monster Calls)』もその一つで、まるで強力な薬のように、愛、喪失、癒しといった普遍的なテーマが心の底に深く染み入って残ります。その舞台化を手がけられたのは光栄でしたが、今度は日本のキャストとスタッフと共にこの作品に再び命を吹き込むチャンスも舞い込んできたのでわくわくしています。これほど運に恵まれるとは思ってもいませんでした。充実した文化交流や、異なる視点で物語を模索するのをとても楽しみにしています。私は作品を創作する際に共同作業を大切にしているので、今回は言葉の壁はあるものの、俳優たちと密接にコミュニケーションをとっていくつもりです。俳優の身体と心の中に物語が息づくことが求められ、それを実現するためには一緒に深く掘り下げていく必要があります。パトリック・ネスは、(シヴォーン・ダウドが癌で亡くなる前に書いた原案をもとに)この物語を書いた経験を「バトンを渡された」と言い表しています。次は私がパトリックから渡されたバトンを手にしてPARCO劇場に向かって走り、この作品の日本版に一緒に取り組むカンパニーの皆さまに手渡すことになるので、今から楽しみにしています。

佐藤勝利 コメント
情報解禁の今日、実は僕の誕生日なので、記念日に発表できるなんて嬉しいです(笑)。
海外の方々との作品創りは初めてで、演出の仕方もきっと違うと思いますし、刺激的な日々になると思いますので、楽しみです。今までに経験したことのない、思いもよらないリクエストやアドバイスをいただけると思うと、ワクワクします。サリーさんが演出されたイギリスのオリジナル版の舞台映像を拝見した時に感じた海外作品っぽさ、それと同時に感じた再現することの難しさ。今までにないことに、挑戦できることを楽しみにしています。
実はこの作品は、2020年に上演される予定で、お話も伺っていました。原作や台本も読んでいて、このような作品に出られるなんて光栄だと思っていたところ、残念ながら、コロナ禍となり発表されることもなく延期となってしまっていました。この4年の間に自分の経験値も期待値も上がっていて……、それと比例するようにプレッシャーも大きくなってはいます。ただ、そのプレッシャーをいい作品にするエネルギーに変えてがんばりたいです!
今日で、また1つ歳も重ね、コナーという役の13歳とはまた離れてしまったのですが、僕はデビュー当時からあまり顔が変わっていないと言われることがあるので(笑)、見た目的には心配ないのかなと思っています。今までで演じた中でも一番若い役ですが、『ブライトン・ビーチ回顧録』で14歳の役をやっているので、その経験を活かしながら創り上げたいと思います。
家族愛を描いた作品で、コナーは特に心の動きが大きい役です。セットの仕掛けなどワクワクするところも多く、ダークファンタジーの良さが詰まった作品になると思いますので、楽しみにしていてください!

『モンスター・コールズ』
原作:パトリック・ネス
原案:シヴォーン・ダウド
演出:サリー・クックソン
翻訳:常田景子

出演:佐藤勝利 山内圭哉 瀬奈じゅん 葛󠄀山信吾 銀粉蝶 ほか

【東京】2024年2月10日(土)~3月3日(日) PARCO劇場
【大阪】2024年3月8日(金)~3月17日(日)  COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

『モンスター・コールズ』公式サイト

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