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尾上右近、篠井英介、南沢奈央ほか『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』オールキャスト発表!珠玉のピューリッツァー賞受賞作が日本初上陸!!

March 22,2018 (Thu)
ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル オールキャスト
上段左から 尾上右近 篠井英介 南沢奈央 葛山信吾 鈴木壮麻
下段左から 村川絵梨 陰山 泰

PARCOプロデュース2018『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』の出演キャストが全て決定、発表された。主演を務める歌舞伎界の新鋭・尾上右近をはじめ、若く華やかな実力派の南沢奈央、芝居巧者の葛山信吾、鈴木壮麻、陰山泰、村川絵梨。さらに篠井英介が満を持して、母性溢れる主人公の母親役に決定。力強い俳優陣が、初めて翻訳現代劇の舞台に立つ尾上右近と共に、珠玉の作品を創り上げる。

本作は2012年にピューリッツァー賞戯曲部門賞を受賞したキアラ・アレグリア・ヒュディス女史の傑作。なぜ人は薬物に救いを求めてしまったのか、彼らが求めていたものが本当は何なのか、そこから立ち直った後、人々がどうやって生きていくのか。コカインとインターネットという二つの媒介を通して対比させることで、人と人との触れあいや絆が、いかに大切なものであるかをくっきりと浮かび上がらせる。

■G2(翻訳・演出)
演劇のほんとうの面白さって何だろう?と自問することが多くなった昨今、出会ったのがこの戯曲です。Web空間と演劇のミスマッチなマッチング。文字通りワールドワイドに繋がってゆく人々(日本も登場します!)。それぞれに問題を抱え、喘ぎ、苦しみながらも、誰かと繋がろうとする。そんな登場人物たちが織りなす新感覚の劇空間を、右近さんを始め、熱量の高いキャストたちと創り上げる喜び。それはきっと最高の興奮をもたらすはず。です。

ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル

■ストーリー
ヴァーチャルな空間で出会った、様々な問題を抱えた人たち。
サイトを通じて心を通わせながら、それぞれが自分の人生を取り戻していく愛と希望の物語。

オデッサは特殊なサイトを運営しているサイト管理人。そのサイトは、何千マイルも離れてまったく異なる職業につきながら、ある共通点を持った人々が集まるサイトだった。ヘロイン、コカインといった依存性のあるドラッグ中毒者たちである。無職の者、税務署職員、起業家などなど。管理人のオデッサ自らも元コカイン中毒者であり、かつて幼い娘と息子を依存症のために見殺しにしかけ、娘を失った過去を持っていた。

生き残ったオデッサの息子エリオット(尾上右近)は、伯母のジニーに引き取られて青年に成長すると、やがてイラク戦争に出兵して肉体的に負傷すると共に、帰還してからはあるトラウマに悩まされていた。また、エリオットの従兄弟で彼の良き理解者である大学非常勤講師のヤズミンは、現在離婚調停中で人生に行き詰まっていた。

すべての登場人物が、人生の行方を探そうとしてあらがい彷徨う中、エリオットの育ての母であり伯母だったジニーの死をきっかけに、オンラインとオフライン、それぞれの人間関係がリアルな世界の繋がりの中へとくっきりと浮かび上がり、少しずつ変化していく。
ドラッグを契機に身内も含めた「社会」から疎外されてしまった人々。改めて他者とつながりたいという願望を募らせつつも、うまくいくはずがないと葛藤する彼ら彼女らのありようは、現代社会の闇であると共に、ネット社会こその一筋の希望を照らし出す。


【作】キアラ・アレグリア・ヒュディス
【翻訳・演出】G2
【出演】尾上右近 篠井英介 南沢奈央 葛山信吾 鈴木壮麻 村川絵梨 / 陰山 泰
【東京】2018年7月6日(金)~7月22日(日) 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』公演情報

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