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January 27,2024 (Sat)
フランス演劇界を牽引する劇作家フロリアン・ゼレールの家族三部作のうち『La Mère 母』、『Le Fils 息子』2作品の同時上演が発表された。両作品ともに、演出はゼレールが信頼を寄せる演出家、ラディスラス・ショラーが務める。

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『La Mère 母』はゼレールが31歳のときに書かれた戯曲で、日本初演。タイトルロールの母役は、21年に上演された家族三部作の『Le Père 父』で第27回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した若村麻由美が務める。

同時上演の『息子』は、フランス演劇界でモリエール賞を受賞、22年にはハリウッドでゼレール自身の監督によりヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーンの出演で映画化もされた作品。19年の日本初演に続き、岡本圭人が息子役を、岡本健一が父役を演じる。

母・アンヌ、息子・ニコラ、父・ピエールは、全く異なる『母』・『息子』の両作品に同じ役名として登場。同名ながら2つの違う役を、それぞれ演じ分ける。

コメント
ラディスラス・ショラー(演出)
私が東京芸術劇場で演出するのは今回で3度目になります。ですが、フランスで初演していない作品を日本語で日本人の俳優で演出するのは初めてです。
実はフロリアン・ゼレールが『La Mère 母』を書いたとき、私はまだ彼のことをよく知りませんでした。彼が私を信頼し、フランスでの演出を任せてくれるようになったのは『Le Père 父』からです。
『La Mère 母』は、私には珍しく両親と共にパリの劇場で鑑賞した作品です。両親と一緒に週末を過ごす前に、芝居を見に行ったのでした。観劇の後、いつまでも芝居の話をし続けたことが長い間心に残っていました。
フロリアン・ゼレールの戯曲はシンプルな言葉で観客の心に語りかけます。この3部作(『La Mère 母』『Le Père 父』『Le Fils 息子』)は、悩み苦しむ家族の心を扱っています。
3作それぞれで起こる出来事(『Le Père 父』の消えていく記憶、『Le Fils 息子』の両親の問題で高校に行かなくなる息子、『La Mère 母』の親元を離れる年頃になった子供の旅立ち)が、家族という小さな世界を危うくし、安全と思えた家族を泡のように破裂させようとします。
フロリアン・ゼレールの主人公は幸運な人々です。社会的に成功した層に属すると言ってもいいでしょう。何の苦労もなく楽園に住んでいる人々ですが、ゼレールは彼らの人生が地獄に変わろうとする瞬間を捉えます。
物語が進むにつれて、相手を理解する力も、状況を打開する力もないことが分かってくる主人公とは、何と悲劇的でしょうか。
私は9月22日に父を亡くしました。アルツハイマー病でした。父の傍らで、私は『Le Père 父』のことをよく考えていました。記憶が消えていくと同時に人生のすべての思い出が消えてしまう、この恐ろしい瞬間を、フロリアン・ゼレールは何と見事に捉えていたのだろうと理解したのです。
私はこの3部作の舞台を美術的に似せることにしました。3部作が互いにリンクしているという考えが気に入っているからです。
『Le Père 父』と『Le Fils 息子』に出演してくださり、今回『La Mère 母』でも演出することになる若村麻由美さんに再会できること、また、『Le Fils 息子』で岡本圭人さん、岡本健一さんと一緒に舞台を創れることを心から楽しみにしています。
そして、長く、実り豊かなお付き合いとなったプロデューサー、アーティスト、技術スタッフの皆さんと再会できることを嬉しく思います。
私を感動させてやまないこの3部作を、東京で完成させることをとても幸せに思います。

岡本圭人
『Le Fils 息子』初演時に、観に来ていた友人の言葉が、今でも耳に残っています。
「この舞台を上演してくれてありがとう。本当に観られてよかった。救われたよ。」
この言葉を聞いたとき、途端に涙が流れました。今までの人生が報われたような気がしました。そして新たに、役者としての自覚が芽生え、舞台に来てくださる皆様に「何か」を感じていただけるために、「今後の人生を歩み続けよう」と切に思いました。
『Le Fils 息子』の再演、そして新たに『La Mère 母』の同時上演が決まったと聞いたとき、心から喜びを感じました。ですが今は、役者としての使命感に駆られています。
一人でも多くの方々を救えるように、信頼するキャスト・スタッフの皆様と共に、稽古を重ね、フロリアン・ゼレールの2作品を皆様に届けられる日を心待ちにしています。
尊敬し信頼するラディスラス・ショラー氏の演出で、世界が注目する劇作家フロリアン・ゼレール氏の家族三部作、全作品に出演させていただくこととなり光栄です。三作品に共通するのは、夫婦とは、親子とは、家族とは。そして人間の永遠のテーマである、生・老・病・死、そして愛と喪失。

若村麻由美
三部作は連作ではなく異なる家族の話のようですが、私は『Le Père父』(2019)では娘アンヌ、『Le Fils 息子』(2021,2024)、『La Mère 母』(2024)では妻であり母であるアンヌです。今回のような2作品同時上演では、同じアンヌという名前には、娘、妻、母、女、人間を象徴していて、それは観客のアナタであると感じさせてくれます。作品同士の出来事や同じ台詞がミステリーの面白さを倍増してくれます。
今回日本初演の『La Mère 母』のように子離れをする難しさは万国共通なのかもしれません。日本にも「空の巣症候群」という言葉があるのを初めて知りました。自分の居場所とは。生きる甲斐とは。稽古を前に、再会するメンバーと新たな扉を開けるトキメキでいっぱいです。

岡本健一
『Le Fils 息子』が再演されます。
2021年に台本を初めて読んだ時に感じた、とてつもない苦しみと、どうすることも出来ない哀しみが、信頼する演出家、役者、スタッフと稽古を重ねることによって日に日に具現化されていき、劇場では物語に引き込まれ、演じているのか何なのかわからなくなり、ただ存在した事実だけが残っていたことを思い出します。あのような辛い思いは、もう「体験したくない」というのが正直な気持ちでした。
けれども、この親子の物語をより多くの方々に観劇して貰うことが、どれだけ大切なのかも実感しています。
同時に上演する新作『La Mère 母』が描く世界には、愛の始まりから長い年月を経て、いつの間にか愛情があふれ出して、あらゆる方向に流れ、その思いをどのように受け入れて、消えゆく時間をどのように過ごしたら良いのか、限りない愛の行方を彷徨い、どこまでも巡らせてしまう作品です。
これからの稽古で、予想もつかない感情が生まれることを楽しみにしています。
この特別な二作品は、観た方の感情を揺さぶる、とてつもなく凄い作品になることを確信していますので、是非、劇場で観て感じて欲しいと心から願っています。
劇場でお待ちしています。

『La Mère(ラ・メール) 母』 『Le Fils(ル・フィス) 息子』
作:フロリアン・ゼレール
翻訳:齋藤敦子
演出:ラディスラス・ショラー

『La Mère 母』
出演:若村麻由美 岡本圭人 伊勢佳世 岡本健一
2024年4月5日(金)~4月29日(月・祝) 東京芸術劇場 シアターイースト

『Le Fils 息子』
出演:岡本圭人 若村麻由美 伊勢佳世 浜田信也 木山廉彬 岡本健一
2024年4月9日(火)~4月30日(火) 東京芸術劇場 シアターウエスト

鳥取・兵庫・富山・山口・高知・熊本・松本・豊橋 公演あり

『La Mère 母』 『Le Fils 息子』公式サイト

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January 25,2024 (Thu)
劇団☆新感線の舞台を映画館で上映するゲキ×シネが今年20周年を迎えることを記念し、ゲキ×シネ20th記念プロジェクトが始動する。第一弾は23年に上演した『天號星(てんごうせい)』を映像化、ゲキ×シネ最新作として2024年4月5日より全国公開する。ムビチケ前売券は1/26より発売開始。

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また、記念プロジェクト第二弾として、この20年間で上映してきたゲキ×シネ全26作品を連続上映するGEKI×CINE 20th☆Tourが開催予定されている。

ゲキ×シネ20th記念プロジェクト第一弾 ゲキ×シネ『天號星』
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太 早乙女太一 早乙女友貴 / 久保史緒里 高田聖子 粟根まこと 山本千尋 / 池田成志 他

2024年4月5日(金)より3週間 新宿バルト9、T・ジョイ梅田他、全国劇場にて

ゲキ×シネ20th記念プロジェクト第一弾 ゲキ×シネ『天號星』公式サイト

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January 23,2024 (Tue)
増田貴久主演、クリス・ベイリーが演出・振付を務めるミュージカル『20世紀号に乗って』のメインビジュアルが発表された。

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1934年に映画化を果たし、1978年にブロードウェイでミュージカル化された際はトニー賞5部門を制覇した戯曲『20世紀号に乗って』。1930年代のアメリカを舞台に、軽やかな音楽に乗せてノンストップ・コメディーが繰り広げられる。チケットの一般販売は2月3日開始。

STORY
舞台は世界恐慌を脱出した1930年代初頭のアメリカ。ブロードウェイの劇場街にも再びネオンが灯り、人々が自信と活力を取り戻し始めている。
舞台演出家兼プロデューサーのオスカー・ジャフィ。派手好きで非情、そして誇大忘想気味の彼は、かつてはやり手のブロードウェイの花形プロデューサーだった。しかし現在は、多額の借金を抱え、シカゴの荒れた小さな劇場で芝居を打っていた。
オスカーは、マネージャーのオリバー・ウェッブと宣伝担当のオーエン・オマリーという腹心と共に、世界一と謳われる豪華客室を備えた高級列車「特急20世紀号」に乗り込み、オスカーの元恋人であり、現在はハリウッドの大女優リリー・ガーランドに偶然を装い会う計画を立てる。
過去に主催したオーディション会場で、リリーの才能を見抜いたオスカーは彼女を口説き、そして大女優に育て上げることに成功した。彼らは数年間、恋人として甘い生活を送ったが、オスカーの独占欲と嫉妬に耐え切れなくなったリリーは映画界に転身。その彼女を再び自分が手掛ける舞台に立たせることが、今のオスカーの目論みだった。
数年ぶりに彼の前に姿を現したリリーは新しい恋人、若き映画俳優のブルース・グラニットを伴っていた。しかし、リリーは、そんな彼に満たされていた訳ではなかった。仕事の面でも映画に飽き、舞台に戻ることを考えていて、ブロードウェイからの誘いに乗るため列車でニューヨークに行く途中である。
オスカーは彼女を執拗に口説いたがリリーは首を縦には振らず、またしても窮地に立たされたが、そこへ天から降って湧いた話が持ち上がった。何と彼の芝居のスポンサーになろうという人間が現れたのだ。レティシア・プリムローズ。製薬会社の会⾧である。スポンサーを手に入れようやく、オスカーとリリーの新たな旅が始まるかに見えたのだが……。

ミュージカル『20世紀号に乗って』
脚本・作詞:アドルフ・グリーン、ベティ・カムデン
作曲:サイ・コールマン
原作:ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー、ブルース・ミルホランド
演出・振付:クリス・ベイリー
演出補・共同振付:ベス・クランドール

出演:増田貴久 珠城りょう 小野田龍之介 上川一哉 渡辺大輔 戸田恵子 ほか

【東京】2024年3月12日(火)~31日(日) 東急シアターオーブ
【大阪】2024年4月5日(金)~10日(水) オリックス劇場

ミュージカル『20世紀号に乗って』公式サイト

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