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本公演スタート!南沢奈央、柾木玲弥、松岡広大、馬場ふみか出演『恐るべき子供たち』

May 17,2019 (Fri)
恐るべき子供たち1

明日5月21日(火)に本公演がスタートする、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『恐るべき子供たち』。5月17日には、プレビュー公演前に公開けいこと囲み取材が行われ、南沢奈央、柾木玲弥、松岡広大、馬場ふみかと演出の白井晃が意気込みを語った。

本作はKAAT芸術監督・白井晃が手掛ける“近現代戯曲シリーズ”最新作。先月同劇場にて上演した『春のめざめ』同様、思春期の少年・少女を主人公に、フランスの詩人・小説家・劇作家ジャン・コクトーが1929年に上梓した中編小説で、コクトーの代表作のひとつ。小説だけでなく、詩、映画、批評などあらゆるジャンルの文学に精通しているコクトーの作品の中でも、古典文学の悲劇を思わせるという点で最もコクトーらしい作品とも言われている。
今公演では、第56回岸田國士戯曲賞を受賞し、自身が主宰する劇団はえぎわでの作・演出のほか、舞台、映画、テレビドラマなどでの俳優としての出演など、様々なジャンルで活躍する劇作家・演出家・俳優のノゾエ征爾が戯曲を手がける。

出演は、外界を知らずに成長し、弟との“王国”を守ろうとし続ける美しい姉・エリザベート役には南沢奈央。姉と共に幼稚で享楽的な価値観のまま成長していく弟のポールに、幅広い役柄を演じて‘カメレオン俳優’とも呼ばれる柾木玲弥。物語の語り部的役割を担うポールの友人・ジェラール役で、今回初のストレートプレイ出演となる松岡広大。ポールが密かに思いを寄せるエリザベートの友人・アガート役と、ポールが憧れる同級生の男子生徒・ダルジュロス役の男女二役を、ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の新人看護師役で注目を集めた馬場ふみかが演じる。そして、子供たちを時に見守り、時に抑圧する”大人達”として、デシルバ安奈、斉藤悠、内田淳子、真那胡敬二ら実力派俳優陣らが出演し、白井とともにジャン・コクトーの名作小説の舞台化に挑む。

本公演は、5月21日(火)~6月2日(日)までKAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて上演される。

南沢奈央
■南沢奈央(エリザベート役)コメント
カンパニーとしては和気あいあいで、皆さんが今回適役で、普段のポジションも役のポジションに沿っているようで、例えば柾木さんは本当の弟のようで、ちょっと優しくしようとすると照れて、のど飴あげると言ったのに「いらない」と返されて、「受け取ってよ~」というやりとりがあったり(笑) 松岡さんは最年少なのにしっかりしていて、皆の間を取り持ってくれて本当に助かりました。馬場さんは、異なる二役を演じているのですけれど、まったく違う雰囲気で、私も楽しませてもらっていますし、お芝居がとても好きなのだなあと感じます。
私が演じるエリザベートは、これまであまり演じたことのない役柄なのですが、稽古が始まってキャストの皆さんと打ち解けて、遠慮しなくなったころから何かが変わりました。その頃に、白井さんからも「エリザベートらしくなった」と言っていただけて。稽古をしていく中でいろいろな発見があったり、白井さんからのヒントを頼りに役を作り上げてきた感じです。
照明や装置から音楽、キャストやスタッフの皆さんも含めてとても素敵な環境で作品に携わらせてもらっているなと思っています。こんなにセットの何もない舞台は初めてで、まるでリングに立たされているよう(笑) 子供時代の雪合戦のシーンから物語が始まるのですが、そこから私たちも全力なので、そして最後までそのエネルギーに満ちた状態で終える作品にしようと思っていますので、ぜひ劇場に足を運んでください。

柾木玲弥
■柾木玲弥(ポール役)コメント
(製作発表時には、これから本をよく読みこまないと……とおっしゃっていましたが、稽古場では普段もまるでポールのようだったとのお話があります。役をつかむことが出来たのでしょうか?)何かのきっかけがあってということではありませんが、稽古で皆さんと合わせていくうちにだんだん自分の中でポールができあがってきたと思っています。ぜひ劇場に、生の舞台を体感しに来てください。

松岡広大
■松岡広大(ジェラール役)コメント
今回、ストレートプレイに初挑戦ですが、一つ一つの言葉の意味を理解して、これまで以上にエネルギーを使って大切に演じていかないと、と感じています。これまでのミュージカルでも勿論大事にしてきましたが、より言葉の大切さを意識していかないと、伝えたいこと、この作品の良さがお客様に伝わらないのでは……と思っています。明日からのプレビュー公演で「表現の幅」をもっと広げて臨みたいです。

馬場ふみか
■馬場ふみか(ダルジュロス/アガート 二役)コメント
(二役演じることの面白さや難しさはどんなところ?)二つのまったく異なる視点から、この作品を考えられるこという面白さがあります。一方で、ワンシーンごとにその切り替えをしなくてはいけませんので、スイッチングの難しさを感じました。ぜひ二役の違いにも注目していただきながら、この作品全体を楽しんでもらえれば嬉しいです。


白井晃
■白井晃(演出)
「恐るべき子供たち」は、「春のめざめ」に続いて思春期にある人たちの心の状態を表現する作品です。ですが、大人になる途上での葛藤や苦悩を描いた「春のめざめ」に対して、この作品は大人になることを拒否している子供たちが、それでも大人にならざるを得ない自分を殺してしまうという、全く違うアプローチになっています。上演台本を小説から戯曲化してくださったノゾエ(征爾)さんは、ジェラールの目線で描いてくれて、そこが面白いと思いました。
今回のキャストの皆さんはとても大人に感じました。俳優としても真面目ですし、こちらの要求に対してレスポンスも早くて、むしろそれだけこちらの要求も多くなってしまって(笑) プレビュー公演を経て、もっとブラッシュアップしていきたいと思います。


あらすじ
美しくも残忍で傲慢な姉エリザベートと、青白い肌の美しい弟ポール。二人の母は病身でわがまま、父は姿を消している。ある日、ポールの学校で同級生たちが雪合戦をしていると、ポールが憧れるダルジュロスという男子生徒の投げた雪の玉がポールに命中。ポールは雪を赤く染めて倒れてしまう。ポールの友人・ジェラールはダルジュロスの投げた雪の玉に石が入っていたと主張するが、ポールは投げたダルジュロスをかばう。その怪我が原因で、ポールは学校に通うことが出来なくなり、家で自由気ままな日々を送るようになる。
やがて、病気の母が亡くなり、母の介護をしてきたエリザベートはモデルとして働き始め、そこで知り合ったアガートという娘を時折家に呼ぶようになる。彼女はポールが憧れていたダルジェロスにそっくりだった。密かにアガートに思いを募らせるポールだったが、姉に悟られたくないポールは、あえて彼女を邪険に扱う。やがて、婚約者に死なれたエリザベートが夫の莫大な遺産を継ぐと、エリザベート、ポール、ジェラール、アガートの4人の奇妙な生活が始まる。

【原作】
ジャン・コクトー
[コクトー 中条省平・中条志穂:訳「恐るべき子供たち」/光文社古典新訳文庫)
【上演台本】
ノゾエ征爾
【演出】
白井晃
【出演】
南沢奈央 柾木玲弥 松岡広大 馬場ふみか
デシルバ安奈 斉藤悠 内田淳子 真那胡敬二
【日程】
2019年5月18日(土)~6月2日(日)KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
※プレビュー公演 5月18日(土)・19日(日)

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