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宮沢りえ主演!文豪トルストイの長編大作『アンナ・カレーニナ』、新たな戯曲で舞台化決定!!

March 25,2020 (Wed)
アンナカレーニナ

ロシアを代表する文豪であるレフ・ニコラエヴィチ・トルストイが1800年代後半に書き上げた長編小説「アンナ・カレーニナ」。世界中から称賛を浴び、「芸術上の完璧であって、現代、ヨーロッパの文学中、なに一つこれに比肩することのできないような作品」とさえ言われるロシア文学の金字塔を、イギリスの気鋭の演出家フィリップ・ブリーンが新解釈で戯曲化。アンナ、ヴロンスキー、カレーニンの三角関係を中心に描かれることが多い作品だが、今回のフィリップ版では、破滅に向かうアンナの「愛」と、未来への希望を感じさせるリョーヴィンとキティの「純愛」とを対照的に描く。激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの長編大作が、フィリップの手によってどのように現代に蘇るのか、注目が集まる。

アンナカレーニナ2

アンナ・カレーニナを演じるのは、2018年に第25回読売演劇大賞の大賞および最優秀女優賞を受賞するなど演技者としてますます磨きがかかる宮沢りえ。フィリップと初タッグで破滅の道へと突き進むアンナを生々しく演じる。恋に不器用ながらも真実の愛を手に入れるコンスタンチン・リョーヴィンを宮沢氷魚。アンナと道ならぬ恋に堕ちる自信に満ち溢れる若き美青年将校アレクセイ・ヴロンスキーを白洲迅。リョーヴィンの求婚に応えるドリーの妹カテリーナ・シチェルバツカヤ(キティ)を川島海荷。オブロンスキーの妻で、夫の浮気癖に悩まされるも家族を愛するダリヤ・オブロンスカヤ(ドリー)を大空ゆうひ。アンナの兄で顔が広く誰からも愛されるステパン・オブロンスキーを吹越満。更に、アンナの夫でペテルブルグの著名な政府高官、アンナを愛しているがそれを表現する術を持たないアレクセイ・カレーニンを段田安則と、若手からベテランまで豪華キャストが結集した。東京公演は5月31日(日)、京都公演は7月5日(日)よりチケット一般発売開始。

■宮沢りえ
アンナ・カレーニナのアンナという役は私にとって、とても大きな挑戦です。乗り越えるべき壁は果てしなく高いような気がしていますが、演出家のフィリップ・ブリーンさんを迎え共演者のみんなと、今まで誰も見たことのないトルストイの世界へ皆さんをお連れできるよう、心と身体をフル回転させて挑みたいと思います。

■ストーリー
19世紀ロシア。美しく魅惑的な社交界の華アンナ・カレーニナは、著名な政府高官の夫カレーニンと一人息子と共にサンクトペテルブルクに暮らしていた。
ある日、モスクワを訪れたアンナは、若き青年将校ヴロンスキー伯爵と出会う。一目で惹かれ合う二人。熱烈なヴロンスキーからのアプローチを拒絶し続けるアンナだったが、自分の心を偽ることができず、ついにヴロンスキーと恋に堕ちる。
カレーニンは妻アンナの気持ちと行動を知りつつ、体面を保つために妻に忠告するにとどめていたが、当然心中穏やかではいられない。そんな夫にアンナは、堂々と「ヴロンスキーを愛している」と告げるのだった。
若くして結婚したアンナにとって、それは“初めての恋”にほかならなかったのだ。
カレーニンとの離婚が成立しないまま、アンナはヴロンスキーとの間に娘をもうけ、一緒に暮らし始める。だが社交界の掟を破ったアンナに周囲が注ぐ視線は、当然冷たい。ヴロンスキーとの愛に全てを捧げる覚悟を決めていたアンナだったが、次第に精神的にも追い詰められていく。
一方、アンナの兄オブロンスキーは、自身の浮気が原因で妻ドリーとの夫婦仲が危機に瀕していたが、アンナの取りなしでどうにか事なきを得ていた。オブロンスキーの若き友人リョーヴィンはドリーの妹キティに一度求婚するも、ヴロンスキーに夢中だったキティにあえなく振られ、田舎で農地経営に精を出していた。
キティもまたヴロンスキーへの淡い恋心を踏みにじられ、愛を信じられなくなっていたが、勇気を出したリョーヴィンからの二度目のプロポーズを受け入れる。リョーヴィンとキティは真実の愛を手に入れ、地に足の着いた暮らしを始めるのだった。
不安定なアンナを支えるヴロンスキーには、母が勧める縁談が持ち上がっていた。疑心暗鬼にかられたアンナは朦朧と街をさまよい、自ら列車の前に身を投げる──。


【原作】レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
【上演台本・演出】フィリップ・ブリーン
【翻訳】木内宏昌
【美術・衣装】マックス・ジョーンズ
【出演】
宮沢りえ 宮沢氷魚 白洲 迅 川島海荷 西尾まり 片岡正二郎 深見由真 金子岳憲
高間智子 富沢亜古 真那胡敬二 山本龍二 大空ゆうひ 吹越 満 段田安則 ほか

【東京】2020年8月7日(金)~9月3日(木)  Bunkamuraシアターコクーン
【京都】2020年9月10日(木)~13日(日)  京都劇場

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