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松尾スズキの翻訳絵本、宮沢氷魚、大鶴佐助の『ボクの穴、彼の穴。 The Enemy』初日開幕!

September 18,2020 (Fri)
ボクの穴、彼の穴。
フォトセッション
撮影:阿部章仁

舞台写真6


9月17日(木)から23日(水)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される舞台『ボクの穴、彼の穴。 The Enemy』の初日が開幕した。初日直前に行われた公開ゲネプロ及び取材会で宮沢氷魚、大鶴佐助、ノゾエ征爾が意気込みを語った。

舞台写真5

本作は、松尾スズキが初めて翻訳を手掛けて話題となった絵本をもとに、ノゾエ征爾が翻案、脚本、演出を手掛け、2016年、旧PARCO劇場の「クライマックス・ステージ」を飾った傑作舞台の再演。
前作に引き続き、演出はノゾエ征爾。新たな「ボク」と「僕」には、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズ第一弾『ピサロ』にて、太陽の息子・インカ王アタウワルパを堂々と、神々しく演じた宮沢氷魚。そして同作品で将軍ピサロの小姓マルティンを繊細に表現した大鶴佐助が演じる。いま最も勢いにのる若手俳優たちの二人芝居に注目だ。

舞台写真4


戦場の塹壕に取り残され、見えない敵への恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる兵士の物語。殺すか、殺されるか、じっと塹壕に身を潜め、互いを「モンスター」だと信じ、「殺す」ことだけにコミットしている。
「戦争のしおり」が自分の正しさと信義のすべて。お互いに「戦争のしおり」という大きな力に操られ、どんどん相手が大きなモンスターになり、疑心暗鬼と見えない敵への妄想が膨らんでいく……。そして、最後に兵士のとった選択とは……。

舞台写真3

宮沢氷魚コメント
今年の春に、『ピサロ』という作品に出演していたのですが、残念ながら10公演で中止となってしまい、それ以来の作品ということですごく楽しみにしていました。このようなご時勢なので、本当に幕が開くのか不安もありましたが、今日こうして無事に初日を迎えられることを嬉しく思っています。
最近は一人になることが簡単になってしまって、一人でいても生活はできるし、人とコミュニケーションをとることや、他人の人生に関わるということがおろそかになる可能性が高い状況だと思うんです。個と個で、相手の存在というか、相手が生きていることを確かめて安心する。当たり前だからこそ忘れてしまうことに面と向かったこの作品に出演できて、光栄です。舞台は5作目ですが、こんなに肉体的にも精神的にも追い込まれたのは初めてです。2人芝居で、セリフの量も想像以上でしたが、稽古はしんどいけど楽しく、稽古や演劇が好きなんだなと再確認しました。
僕、佐助、そしてノゾエさんで作品を作り、人前で披露する。その当たり前のことがやっと始動できるようになり、嬉しいです。でもまだ、観客の皆さんも感染予防に気を付けて来てくださると思いますし、僕たちも体調管理に努めて万全の状態で、毎回新しく楽しい公演をお送りしたいと思います。

舞台写真1

大鶴佐助コメント
今、やっと長い稽古の末にゲネプロが終わって、どれだけ稽古場で稽古をしていても、観てくれる人がいるって全然違うなって、感慨深いものがあります。今日の夜が初日ですので、実際にはここから(スタート)ですが、「ゲネプロ終わったな!」とほっとしています。
戦争を体験していない僕たちが演じて、観に来てくださるお客さんも戦争を体験していない方が多いと思います。目に見えないモンスターは、そんな僕たちがこの作品の中で共有できるものの一つだと思っていて。共有できるからこそ、目には見えないものを僕たちが実体をもって演じていないと、お客さんは納得してくれないんだろうなと、ノゾエさんと氷魚くんとディスカッションして稽古してきました。普段は舞台を観て、お芝居を観に行ったという感覚になるかもしれませんが、この作品はかなり現実と地続きになっていると思うので、お客さんに「そんなもん?」と思われたら僕たちの負けだなと思いますね。
舞台は毎回同じものがないというか、毎公演二人で役を生きて、その日のお客さんとその日の僕たちで作り上げる作品だと思うので、その一回限りの作品を毎回大事にしたいと思います。


舞台写真2

舞台写真7

舞台写真8

【翻案・脚本・演出】ノゾエ征爾コメント
ずっと公演が中止となっており、この公演が今年初めての本番ということでとても感慨深いです。劇場は、こうやって人が集まることで息遣いが生まれてくるのだなと改めて感じました。いったい何が起きていて、何を信じればいいのか、そして人と関われないという生活にみんなが追い込まれて行く時に、今作の穴の中に一人でいる状況がリンクして、4年前の初演時は普遍的なテーマでみなさんに共感していただけるかなと思っていたのですが、この時期になった時に多くの方がどこかで似たような感覚を持ち、登場人物を見られるんじゃないかなと思いました。
このような状況下で、一つの公演を立ち上げていくといった時に、演劇はこれだけ多くの大人たちが、色々なことに気を使いながら、本気になって、模索して作り上げているのだと改めて肌で感じた稽古でしたし、キャストのお二人がその大人たちの期待を一身に背負って、舞台上で生きる生き様を毎回稽古の時から楽しみにしていました。(規制緩和を受けて)これから段々と客席が埋まっていくことで、彼らがどう息衝いていくのか千秋楽まで見届けたいと思います。

舞台写真9

舞台写真10

『ボクの穴、彼の穴。 The Enemy』ライブ配信
【ライブ配信期間】2020年9月21日(月祝) 開場17:30/開演18:00
※アーカイブ(見逃し)配信:9月24日(木)23:59まで
【販売期間】2020年9月14日(月)12:00~9月24日(木)20:00まで
『ボクの穴、彼の穴。 The Enemy』公演情報
【原作】デビッド・カリ
【翻訳】松尾スズキ(千倉書房より)
【翻案・脚本・演出】ノゾエ征爾
【出演】宮沢氷魚 大鶴佐助
【日程】2020年9月17日(木)~9月23日(水) 東京芸術劇場プレイハウス

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