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小西遼生主演ミュージカル『魍魎の匣』が開幕!取材会には原作の京極夏彦氏の登壇も。

November 11,2021 (Thu)
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(後列左から)德岡 明、大川 永、加藤 将、駒田 一、板垣恭一(上演台本・作詞・演出)
(前列左から)神澤直也、吉田 雄、小西遼生、北村 諒、京極夏彦(原作)
撮影:岩田えり
11月10日(水)よりオルタナティブシアターで開幕した小西遼生主演ミュージカル『魍魎の匣』。
劇場では初日公演に先駆けて公開ゲネプロ、さらに小西遼生、吉田雄、北村諒、神澤直也、上演台本・作詞・演出の板垣恭一、そして原作者である京極夏彦氏が登壇しての取材会が行われた。

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◆京極夏彦(原作)
過去にも、映画化、アニメ化、漫画化、舞台化とありましたが、今回、ミュージカルになると聞いた時は「ミュージカルってどうなるんだろう」と耳を疑いました。犯行の動機や怪我の具合や、おばけの説明を歌うというのは、今までもこれからもないと思いますし、中禅寺を演じる方はセリフが長いので、毎回皆さん朦朧とされているのですが、歌えばいいんだと今回気づきました。参考にさせていただきます(笑)。
私は字を書いただけで、あとは、それを受け取る人の解釈なんですね。この作品の場合は板垣さんの解釈で、その解釈を受けた表現者の方々の解釈、そして、それを受け取って、観てくださった方々がまた解釈する。小説を書き上がった段階で私の手は離れているので、どのように表現されてもかまわないんです。むしろそこからできた作品が面白いかどうかなのですが、ゲネプロを拝見して、今回はとても面白かったです。

◆板垣恭一(上演台本・作詞・演出)
「魍魎の匣」は以前からもちろん存じていたのですが、本屋さんで見かける度に、その分厚さに読むのを避け続けていました。最近、読んでみるとあの厚さをもろともしない読みやすさに、「あ、そういうことだったんだ!」と感じました。同時に、演劇における歌は時間と空間を自在に飛び越えるという特性があるため、「歌があればこの難解な謎解きと複雑な人間関係を一つのミュージカルにできるかもしれない」と。観たことのないミュージカルを作ってみたいという野望もあったので、今作に挑戦することになりました。なかなか台本が書き上がらなくて後悔もしましたが(笑)。
初日直前の今も、せりふを足したり、映像を変更したりとバタバタしていて、緊張はしていないですが、早く準備を整えて、カンパニーの皆さんに渡しきらなければと、初日を迎えられるのを楽しみにしています。

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◆小西遼生(中禅寺秋彦役)
私が演じる中禅寺秋彦は、歌で説明していくことが多い役なのでお客様に果たして伝わっているのだろうかと考えながら演じています。ラストシーンの45分間では、脳が少しも休まる隙間がないくらいです。
今回イッツフォーリーズの公演の客演として出演ということで、最初はビビっていました(笑)。稽古場に行ったときに全員がお互いを知っている中に放り込まれる感じで、噛もうもんなら睨まれるんじゃないかと。でも、もちろんそんなことはなくて、毎日劇団員のみんなを見ていて、本当にミュージカルが好きなんだなと思いましたし、僕自身すごく刺激になりました。
稽古初日から、劇場でお客様に観てもらえることを楽しみにしていました。原作を読み、台本を読んだときに、これがうまく作用したら皆さんにとても複雑なエンターテイメントを届けられるなと感じました。この作品は答えがないので脳を思いっきり揺さぶっていきたいです。今劇場が100パーセントの状態で開けられることを幸せだと思っています。皆様の貴重な時間をほんの少し僕らにいただいて、損しなかった、よかったと思ってもらえるように頑張ります。

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◆吉田 雄(木場修太郎役)
分厚い原作をこれだけの時間に圧縮した台本をどう演じるのか、どう考えていくのか、と考え続けて今まだなお考え続けています。どんどん作品をよくしたいと千秋楽までずっと考え続けていくと思います。我々、イッツフォーリーズという劇団はおそらく長い歴史の中で、こういった作品をしてきたことがないので、劇団の新しい一歩になればいいなと思っています。
今回は客演の方が多くいらっしゃいますが、その方たちに毎日たくさんの影響と刺激を受けていました。芝居の稽古への向かい方、台本の読み方など小西さんにはたくさんアドバイスをいただき、北村くんはここまで自由に動きまわれることがすごいなと毎日感じていました。また、我々の経験がないような場所で活動されてきたり、多方面で活動してきている方たちの持っているものをすごく感じました。とにかく刺激を受けまくって、吸収し尽くしてやろうと思っています。

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◆北村 諒(榎木津礼二郎役)
『魍魎の匣』がこれまでに映画化、舞台化、アニメ化などいろいろな展開をしているのは、たくさんの方に愛されている証拠だと思います。今回初めてのミュージカル化ですが、ありがたいことにチケットも早い段階で売り切れて追加公演も決まったりと、期待していただいているんだなと実感しています。
初めてイッツフォーリーズに参加させていただきますが、稽古をしてみて家族のような温かさを感じています。ミュージカルへの出演経験はあまり多くないのですが、知り合いの役者さんに「今度イッツフォーリーズの公演に出る」と伝えたら、歴史ある劇団に出るなんてすごいね、楽しみにしてると言ってもらえたので、イッツフォーリーズという名前がたくさんの方に知られていて、出演できることが誇らしくもあり、毎日刺激をもらっています。
昨今のご時世で、こうやって満席の客席で演じることはなかなかないと思うので、この『魍魎の匣』の重厚なとんでもない情報量をお客様に余すことなくぶつけたいと思います。

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◆神澤直也(関口 巽役)
僕にとって満員で初日を迎えて千秋楽まで 人生で初めてなのでプレッシャーもありますが、それ以上に今はワクワクしています。
客演の皆さんはいろいろな方面で活躍されている方たちなので、すごく刺激を受けまくっていて、ひとりひとりから吸収できることがたくさんあるので頭がパンクしそうになっているのですが、この状況は自分にとってとてもいい経験になっているなと感じています。
原作のファンの方もたくさんいらっしゃるので、発表されたときにミュージカルになのか、とか、男性の役を女性に変えているのか、などの声もたくさんあったようなので、そういった方に観ていただいても「これもありだな」と思っていただけるように、初日から頑張りたいと思います。

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◆ストーリー
戦後復興たけなわの昭和27年8月15日。
暗い性格で友達も少ない14歳の少女・楠本頼子(熊谷彩春)と、頼子のクラスメイトで秀才だが、同じく親しい友人がいない柚木加菜子(德岡 明)。ある日加菜子は、自分たちは互いが互いの生まれ変わりだ、と頼子に声をかける。やがて2人は親交を深め、最終電車で湖を見に行こうと約束するが、中央線の途中で加菜子がホームから転落し電車に轢かれてしまう。
たまたま乗り合わせていた刑事の木場修太郎(吉田 雄)は現場に駆けつけ、頼子と共に病院へと向かった。そこで加菜子の姉の柚木陽子(万里紗)と出会う。重体の加菜子を救える可能性のある病院を知るという陽子の話から、窓のない建物で、周辺住民からは「匣(はこ)」と呼ばれている相模原の研究棟に加菜子を転院させ、そこで治療を受けさせることになった。
一方、小説家の関口巽(神澤直也)は、知り合いの雑誌記者・鳥口(大川 永)と、出版社社員の中禅寺敦子(宮田佳奈)と共に、武蔵野の連続バラバラ殺人事件を追っていた。その最中、道に迷って「匣」のような建物にたどり着いてしまう。そこは「美馬坂近代医学研究所」で、加菜子が入院している研究棟だった。その後、厳戒態勢の中で加奈子が失踪し、姉の陽子宛に脅迫文が届く。
鳥口は新興宗教「穢封じ御筥様」の調査をしている中、関口を通して「京極堂」と呼ばれる拝み屋・中禅寺秋彦
(小西遼生)に相談を持ち掛ける。そこに私立探偵の榎木津礼二郎(北村 諒)が加わり、行動を共にすることになった。
バラバラ殺人事件、加菜子の誘拐、穢れた金を浄化のために教祖に集める新興宗教。異なる事象がやがて一つに集束していく。事件の裏に渦巻く「魍魎」とは何なのか。そして、京極堂の過去の秘密とは……。

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【原作】京極夏彦「魍魎の匣」(講談社文庫)
【上演台本・作詞・演出】板垣恭一
【作曲・音楽監督】小澤時史

【出演】
小西遼生・吉田 雄・北村 諒・神澤直也・大川 永
加藤 将・熊谷彩春・池岡亮介・德岡 明・万里紗・横田剛基・
宮田佳奈・米谷美穂・金村 瞳・神野紗瑛子・堀内俊哉・浅川仁志・森 隆二 / 駒田 一

明羽美姫、鈴木彩子、東城由依、矢野叶梨、近藤萌音、日野七乃葉

【日程・会場】2021年11月10日(水)~15日(月) オルタナティブシアター

イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『魍魎の匣』公式サイト

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