今年9月の大阪公演を皮切りに全国17か所で巡演中の『裸足で散歩』。いよいよ11月8日から東京公演が始まる。ニール・サイモンの傑作コメディに、元吉庸泰が演出を担当している。
撮影:岡 千里
コメント
加藤和樹(ポール・ブラッター役)
大阪から始まったこの公演もいよいよ東京、博品館劇場での公演が始まります。北は北海道、南は宮崎・大分まで巡って、素敵なお客様との出会いがたくさんありました。あたたかい拍手で出迎えてくれて、笑顔で客席を出ていかれる姿に元気をもらいました。東京でもたくさんのお客様に喜んでもらえるよう、キャスト・スタッフ一同力を合わせて頑張りますので、ぜひ劇場にお越しください。お待ちしております。
高田夏帆(コリー・ブラッター役)
初日の大阪でがはがは笑ってくれるお客さんを感じやっと最後の稽古が終わった気がしました。どこの劇場でも温かい空気の中背中を押されて前に進む。感謝をお芝居で返したいなといつもいつも思いました。2週間滞在した北海道では大自然に充電されて力が漲っていく不思議。コリーの力になっていきました。
同時に銀座博品館へと何かを調整していく自分も。博品館を意識せざるを得ない。でもこれまでで気付いた事と稽古で積み上げてきたもの、それを忘れなかったら大丈夫。
受け取る愛も渡す愛も増し増し。うまくいかなくたってわからなくなったって愛する事だけは諦めない!コリーの不器用な愛が今年も皆様に届きますように。
福本伸一(電話会社の男役)
9月27日に大阪サンケイブリーゼで開幕し、それから北は北海道、南は九州まで14ヶ所で公演を行いました。ひとつひとつの劇場に特色があり、お客様の空気感もその地域によって違い、俳優としてとても貴重な経験をさせていただきました。このツアーは人生の宝物です。そしていよいよ東京公演の開幕です。これまでに廻った地方の劇場よりもお客様との距離はより近くなり、お芝居ももっと生っぽくなります。ドキドキです。ちょっと不憫な電話会社の男として(笑)お客様に沢山の笑いと笑顔をお届けできたらいいなと思います。
松尾貴史(ヴィクター・ヴェラスコ役)
「こんなに盛り上がるのはすごい」「ここで拍手をいただけるとは」など、各地で上演するにあたっては、一度に限られたお客さんと私たちの一期一会が強く感じられます。しかしそれは、公演数の多い東京などでの公演も、実は毎回が同じことで、それを際立たせて気づかせてくれる貴重な機会でもあります。ご覧くださる皆さんのエネルギーを受け取る場面や瞬間の違いが実に面白く、興味深いのです。演じ手も毎回が新鮮で、お客さんにも新鮮に感じていただけるように気張り続けます。
戸田恵子(バンクス夫人役)
久しぶりにハードな地方公演!特に北海道のバス移動、おばちゃんはヘロヘロでしたが、待ってくれているお客様の温かい反応に救われました!ツアーを重ねていきますと本当に各地で反応がまちまちで、演じ手としてもそれが楽しみだったりします。とにかく温かい!東京公演は如実に都会の反応と申しましょうか、いつもクールですよね。
これから寒くなっていく季節の中で、少しでもハートウォーミングになりますよう努めます。
東京公演は11月19日まで銀座 博品館劇場にて、その後、愛知・香川へ巡演する。東京公演では、キャスト、翻訳・演出家によるアフタートークショーも開催する。
『裸足で散歩』
作:ニール・サイモン
翻訳:福田響志
演出:元吉庸泰
出演:
ポール・ブラッター 加藤和樹
コリー・ブラッター 高田夏帆
電話会社の男 福本伸一
ヴィクター・ヴェラスコ 松尾貴史
バンクス夫人 戸田恵子
【東京】2024年11月8日~19日 銀座 博品館劇場
【愛知】2024年11月21日 ウインクあいち
【香川】2024年11月23日 サンポートホール高松 大ホール
『裸足で散歩』公式サイト