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7/6いよいよ開幕!ピューリッツァー賞受賞作、尾上右近主演の「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」

July 05,2018 (Thu)
ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル

いよいよ7月6日(金)から東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて、「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル ~スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ~」が幕を開ける。
当日券情報は公式サイトにて
公演前日にマスコミ向けの公開ゲネプロが行われ、出演者らが意気込みを語った。

本作は2012年のピューリッツァー賞戯曲部門を受賞した作品で、脚本を手掛けた作家のキアラ・アレグリア・ヒュディス女史は、2008年にトニー賞で作品賞を含む4部門を受賞したミュージカル「イン・ザ・ハイツ」の脚本を担当したことでも注目された。そして、G2自ら「この戯曲を演出したい!」と企画し、満を持して翻訳・演出を担当した。

出演に、今年清元の七代目栄寿太夫を襲名し、また歌舞伎役者としてはスーパー歌舞伎II『ワンピース』で市川猿之助の代役として主演を務めたことでも注目された尾上右近が、現代劇初挑戦にして実母からネグレクトを受けて育ったトラウマを持ち、イラク戦争での負傷が原因で薬物依存になった青年エリオットという難役に挑む。
その母親役には篠井英介、エリオットのよき理解者のいとこ役を南沢奈央。薬物中毒者たちのためのサイトに集う様々な土地に住むサイトメンバーたちを葛山信吾、鈴木壮麻、村川絵梨。エリオットを悩ませる亡霊ほかを陰山 泰と、実力と共に魅力溢れる役者陣が揃い作品を盛り上げる。

■ストーリー
ヴァーチャルな空間で出会った、様々な問題を抱えた人たち。
サイトを通じて心を通わせながら、それぞれが自分の人生を取り戻していく愛と希望の物語。

オデッサは特殊なサイトを運営しているサイト管理人。そのサイトは、何千マイルも離れてまったく異なる職業につきながら、ある共通点を持った人々が集まるサイトだった。ヘロイン、コカインといった依存性のあるドラッグ中毒者たちである。無職の者、税務署職員、起業家などなど。管理人のオデッサ自らも元コカイン中毒者であり、かつて幼い娘と息子を依存症のために見殺しにしかけ、娘を失った過去を持っていた。

生き残ったオデッサの息子エリオット(尾上右近)は、伯母のジニーに引き取られて青年に成長すると、やがてイラク戦争に出兵して肉体的に負傷すると共に、帰還してからはあるトラウマに悩まされていた。また、エリオットの従兄弟で彼の良き理解者である大学非常勤講師のヤズミンは、現在離婚調停中で人生に行き詰まっていた。

すべての登場人物が、人生の行方を探そうとしてあらがい彷徨う中、エリオットの育ての母であり伯母だったジニーの死をきっかけに、オンラインとオフライン、それぞれの人間関係がリアルな世界の繋がりの中へとくっきりと浮かび上がり、少しずつ変化していく。
ドラッグを契機に身内も含めた「社会」から疎外されてしまった人々。改めて他者とつながりたいという願望を募らせつつも、うまくいくはずがないと葛藤する彼ら彼女らのありようは、現代社会の闇であると共に、ネット社会こその一筋の希望を照らし出す。


【作】キアラ・アレグリア・ヒュディス
【翻訳・演出】G2
【出演】尾上右近 篠井英介 南沢奈央 葛山信吾 鈴木壮麻 村川絵梨 / 陰山 泰
【東京】2018年7月6日(金)~7月22日(日) 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
当日券情報は公式サイトにて
【大阪】2018年8月4日(土) サンケイホールブリーゼ

『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』公演情報

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