山田ジャパン2024年3月公演『愛称⇆蔑称』の公演ビジュアルと全キャストが発表された。
2008年に山田能龍、いとうあさこ、羽鳥由記らを筆頭に旗揚げされた劇団山田ジャパンの新作は、あだ名をテーマにした一風変わった哲学コメディ。
誰もが当たり前になじんできたあだ名文化が、現代社会の新たな常識に晒されたとき、たちまち愛称か蔑称かの境界線が曖昧になってしまう。果たしてあだ名 に正義はまだあるのか。山田ジャパン主宰で脚本・演出の山田能龍が描く「笑い」と「哲学」が共存する世界が展開される。
(左から)黒田アーサー、松田大輔(東京ダイナマイト)、二葉 勇、二葉要
そして、黒田アーサー、東京ダイナマイトの松田大輔、ツインボーカルユニットTWiN PARADOXの二葉勇、二葉要の出演が発表された。チケットの一般販売は2月3日に開始。
コメント
黒田アーサー
昨年、山田さんの作品をみた際に作品の世界観が面白く、いつかは仕事をご一緒したいと思っていたのですが、こんなに早く実現するとは思っていなかったので、出演が決まった時は純粋にうれしかったです。まだ台本を見ていないですが(笑)、面白いことは間違いないので、あとはそれを出演者側がいかに体現できるか。だけだと思っています。素晴らしい方々があつまっているので、お客様とも楽しい時間と空間を共有できるのは間違いないです!是非観に来てくださいね!
あらすじ
長野県佐久市の川北中学校に勤務する畑中忠平は、今年で教師暦5年を迎える。田舎を出ることなく、「母校の教師になる」という夢を叶えた忠平はこの年、初の学年主任に任命された。優しい校長に、やたらと口うるさい教頭・大山佳奈の指導のもと、癖の強い教員たちをよくまとめ、充実した日々を送っていた。生徒たちは今どき珍しい程に素直で、取り立てて問題を抱えた生徒もいない。素朴な見た目で、子供らしく“あだ名”を呼び合う。そして、ちょっとしたことでもゲラゲラと無邪気に笑い合う。そんな笑顔溢れる子供たちと川北中学校を、忠平は心から愛していた。
しかしある日、忠平が担任するクラスに、東京都中央区銀座の中学校から転入生がやってきたことで、事態は一変していく。転入1週間もしないうちに、母親から忠平に激しいクレームが入ったのだ。その内容は、「あだ名を禁止にしてください」というもの。何でも、東京都心の多くの学校が子供をいじめから守るため“あだ名”を禁止し、生徒同士に“さん付け”を義務付けているのだという。母親は呆れた様子で「この学校、地域のリテラシーは絶望的に遅れています!」と声を上げる。
これを機に、教員と親たちによる職員室での議論が始まる……。
山田ジャパン2024年3月公演『愛称⇆蔑称』
作・演出:山田能龍
出演:原 嘉孝 いとうあさこ 黒田アーサー 松田大輔(東京ダイナマイト) 二葉勇 二葉要 他
2024年3月7日~15日 六行会ホール
山田ジャパン2024年3月公演『愛称⇆蔑称』公式サイト