3月26日(日)、東京・サンシャイン劇場にていよいよ幕を開けた舞台版ドラえもん「のび太とアニマル惑星(プラネット)」。初日公演に先駆けて劇場ではプレスコール及び囲み取材が行われ、脚本・演出を担当した鴻上尚史をはじめキャスト陣が登壇、作品にかける意気込みを語った。
本公演の原作はドラえもん大長編シリーズのなかでも、環境問題をクローズアップするなど、大人もハッとさせられる心に響く強いメッセージ性が込められたストーリーが話題となった「大長編ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」(1989年 月刊コロコロコミック掲載)。登場人物が動物に変身するなど身体的な面白さを演劇的に追求できる可能性を秘めた、エンターテイメント性あふれる作品となっている。チケット情報等詳細は
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左から佃井皆美、皇希、樋口日奈(乃木坂46)、小越勇輝、陳内将、鴻上尚史
(c)Fujiko-Pro
●鴻上尚史/脚本・演出
9年ぶりの再演になります。キャストが若々しくなりました。みんな若いのにキャリアがあるので、とても真面目に役作りに取り組んでもらいました。「ドラえもんの舞台化」…?と思われるかもしれませんが、しっかりとドラマがあって物語を楽しんでいただける作品です。原作の作品力ですね。この作品は、ドラえもんの持っている大らかさというのがとても大きな魅力だと思っているのですが、これも、原作の持つ大らかさ、藤子・F・不二雄先生の作家性だと思います。観に来られた方が幸せになって帰ってもらえる作品です。
●小越勇輝/のび太役
稽古は稽古着で行っていましたが、こうして衣裳・ヘアメイクを身につけて照明・音響に助けられると、演じる「のび太」のキャラクターが濃くなってくるのを感じています。「のび太」が「チッポ」をはじめとする「アニマル惑星」のみんなと出会って成長する物語でもあるので、その様子を伝えられればと思っています。一公演一公演、しっかりお客様に届けて、満足せず求め続けて、またお客様と一緒に作品をつくりあげられたらと思います。
●樋口日奈(乃木坂46)/しずかちゃん役
子供が見ても大人が見ても今の時代にとても大切なメッセージが込められている作品です。舞台上でドラえもんの道具もいくつか出てきますが、夢の詰まったシーンでとても気に入っています。初日を前に、ワクワクしかありません!ドキドキワクワクのドラえもんの世界を、一緒に楽しんでもらいたいと思います。
●皇希/ジャイアン役
チッポは、序盤は「のび太君」と呼んでいるのですが、M5「美しい星」という曲の直前で、「のび太さん」と呼ぶんです。僕のお気に入りのシーンなのですが、作品の深さやキャラクターの成長を感じられるシーンです。後は稽古場で鴻上さんのもと積み上げてきたものを届けられればと思います。精一杯、のび太をいじめたいと思います(笑)。
●陳内将/スネ夫役
髪型をどうしよう、、と悩んでいましたが、ヘアメイクさんにとても素敵に作っていただきました。すんなりとドラえもんワールドに入っていただけると思います。劇場入りして、裏で早替えやスタッフワークなど、様々な技を目の当たりにして、改めて「演劇ってすごい!」と思いました。といっても、お客様に届けられるのは、開場中のパフォーマンスからカーテンコールまで、お客様に見えるものが全てです。僕にできることは、作り上げてきたものを板の上で全力で出すのみです!
●佃井皆美/チッポ役
見た目だけでも楽しんでいただける作品です。チッポパパ役の嶋村さんにこのチッポの格好を見てもらったら、『息子にしか見えない!すごい』と言っていただきました。どのシーンも大好きですが、終盤にみんなで歌うM5「美しい星」のシーンが特にお気に入りです。アニマル惑星、とっても楽しい作品です。お客様に届きますように、という思いで演じます。